決勝トーナメント1回戦ではアメリカにPK戦で勝利したスウェーデン [写真]=Getty Images
なでしこジャパン(日本女子代表)の4強入りをかけた準々決勝・スウェーデン女子代表戦が11日に行われる。
大一番を前に、日本の練習を取材しに来ていたスウェーデン日刊紙『Expressen』のヴェンデラ・ウーグレン記者に試合の展望を聞いた。
なでしこジャパンのここまでの戦いぶりについて聞くと、「とても印象的です。特にスペイン戦では日本が異なった戦術を用いて、強豪相手にも勝利できると世界に知らしめました。スウェーデンの人々は新世代の日本代表選手のことはあまり知らないと思います。チームは多くの驚きを与えています」と、相手にポゼッションを許しながら4-0と完勝したスペイン戦を引き合いに、印象的な戦いぶりをしていると評した。
前回大会は3位、オリンピックは2大会連続銀メダルを獲得しているスウェーデンのチームに対し、国内では「ユーロでは3位に入れず、大きな失望を味わいましたが、国民からは常に大きな期待が寄せられています」とのことで、今大会のチームについては、「イタリア戦で大勝(グループステージ第2節、○5-0)したことは大きく流れを変える“ゲームチェンジャー”となりました。以来、チームは大きな自信を手にしています」と、グループステージ3戦全勝、決勝トーナメント1回戦ではアメリカにPK戦で勝利したチームの状態、雰囲気は良いと話した。
この試合でのチームのキープレーヤーを問うと、「キャプテンのコソヴァレ・アスラニです。常に中盤のキープレーヤーですし、彼女がチームをけん引し、ベストな状態で試合に臨む必要があります」とトップ下に入る主将を指名。試合展開については「日本が多くの時間でボールを持ち、スウェーデンはカウンターアタックとセットプレーを狙っていく形になると思います」と、これまでの試合で見せてきている堅守速攻とパワーあふれるセットプレーからの攻撃が、日本戦でも見せることになるだろうと展望している。
By 小松春生
Web『サッカーキング』編集長