今大会の得点王に輝いたなでしこジャパンの宮澤ひなた [写真]=FIFA via Getty Images
なでしこジャパン(日本女子代表)の宮澤ひなた(マイナビ仙台レディース)が、FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023のゴールデンブーツ賞(得点王)に輝いたことを受け、JFA(日本サッカー協会)を通してコメントを発表した。
今大会の宮澤は初陣となったグループC第1節のザンビア女子代表戦でなでしこジャパンの“オープニングゴール”を挙げると、最終的には5-0と大勝した同試合で2ゴールを記録した。第3節スペイン女子代表戦では12分に左サイドの遠藤純(エンジェル・シティ/アメリカ)から放たれた中央へのパスに反応。一気にスピードアップして左足で先制点を挙げると、40分には植木理子(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)のスルーパスから右サイドを破り、強烈な右足シュートでこの日2点目を挙げた。なでしこジャパンのグループステージ3戦全勝に貢献すると、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)のノルウェー女子代表戦でも81分にカウンターから勝利を決定付けるチーム3点目を記録。合計5ゴールを挙げていた。
20日に行われた3位決定戦および決勝戦の結果を踏まえても5ゴールを超える選手は現れず、宮澤は個人として得点王のタイトルを受賞した。これは2011年ドイツ大会の澤穂希さん以来、日本人2人目の快挙となっている。
得点王を受賞し、宮澤は「ゴールデンブーツを受賞でき、素直に嬉しく思います。なでしこジャパンの選手として初めて出場したワールドカップでこのような記録を残せたことは、一緒に戦ったチームメイトはもちろん、これまで指導してくださったコーチの皆さん、サポートしてくださった皆さんのおかげです。そういった方々と共にいただいた賞だと思っています」と率直な喜びを明かした。
一方で、なでしこジャパンは準々決勝でスウェーデン女子代表の前に屈し、ベスト8敗退となったため、自身ゴールで勝利へ導けなかったという悔しさも明かしている。
「より勝負のかかった場面、試合で重要なプレーができるようにならなければいけないと感じた大会でもありました。これから続く戦いではチームを勝利に導くプレーを見せられるよう、そのうえでまたこういった賞をいただけるように、努力を重ねていきます」
今大会は最終的にスペイン女子代表の初優勝で幕を閉じた。来年に控えたパリ・オリンピック、そして4年後のワールドカップに向けて、宮澤となでしこジャパンがどのように歩を進めていくのかにも注目だ。
By サッカーキング編集部
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