韓国vsパレスチナ
『FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)』が5日に行われ、グループB第1節で韓国代表とパレスチナ代表が『ソウルワールドカップ競技場(韓国)』で対戦した。
2次予選で韓国は5勝1分、20得点、1失点で首位突破。パレスチナは2勝2分2敗、6得点、6失点の2位突破で最終予選へ駒を進めた。最終予選ではグループBに入り、イラク、ヨルダン、オマーン、クウェートと同組になった。
韓国は2024年2月にユルゲン・クリンスマン元監督を解任して以降、3月はファン・ソンホン氏、6月はキム・ドフン氏が暫定監督を務めるなど、後任探しが難航。それでも7月に蔚山HDの指揮官を務めていたホン・ミョンボ監督が10年ぶりに代表監督に復帰することが決定し、アジア最終予選から指揮することになった。
ホン・ミョンボ監督の初陣となる韓国は、FWソン・フンミン(トッテナム)、DFキム・ミンジェ(バイエルン)、MFイ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)などが先発に名を連ね、GKソン・ボムグン(湘南ベルマーレ)、FWファン・ヒチャン(ウルヴァーハンプトン)、FWオ・セフン(FC町田ゼルビア)はベンチスタートとなった。
試合は立ち上がりから、ホームの韓国がボールを支配するが、パレスチナの高強度の守備に苦しめられ、なかなか敵陣深い位置まで侵入することができない。すると23分にパレスチナがチャンスを作る。敵陣中央左寄りからのフリーキックを獲得すると、ヤセル・ハメド・マヨールのヘディングから最後はターメル・スィヤームが押し込み、ゴールネットを揺らした。しかし、これはヤセル・ハメド・マヨールがオフサイドとなり、得点は認められなかった。
その後も韓国は流れを引き寄せることができない。一方、パレスチナは27分にフリーキックからFWターメル・スィヤームがヘディングシュート。韓国GKチョ・ヒョヌの正面に飛んで得点には至らなかったが、ゴールを脅かした。
ただ、韓国も前半終盤に立て続けにチャンスを作る。40分にはコーナーキックからFWチュ・ミンギュがヘディングシュートするが枠外へ。41分にはイ・ガンインがペナルティエリア内へ侵入して鋭いシュートを放つが、パレスチナGKの好セーブに阻まれた。前半はこのまま0-0で終了した。
後半は立ち上がりから韓国が積極的にシュートを放ってゴールを目指すが、なかなか得点を奪えない。59分には、ペナルティエリア内で完全にフリーになったイ・ガンインがシュートするが、大きく枠外へ。64分にはイ・ガンインのアーリークロスをオ・セフンがゴール前でヘディングシュートするが、GKラーミー・ハマディーの好セーブに阻まれ、得点を奪えなかった。
71分にはイ・ガンインがペナルティエリア手前で倒されて絶好の位置でフリーキックを獲得。これをイ・ガンインが自ら直接狙うと、壁を越えて枠内に飛んだが、再びGKラーミー・ハマディーが好セーブでゴールを死守した。
80分には左サイドでフリーになったソン・フンミンがスピードでゴール前まで持ち運ぶが、最後のタッチが大きくなり、GKラーミー・ハマディーが果敢な飛び出しでセーブ。さらに84分にもオ・セフンの決定的なヘディングシュートをまたしてもGKラーミー・ハマディーが好セーブ。韓国はチャンスを作りながらも、パレスチナの守護神に阻まれ、ゴールラインを割ることができなかった。
さらに88分にはソン・フンミンが最終ラインを抜け出し、GKまで交わしてシュート。しかし、角度が厳しくなったこともあり、シュートはゴールポストに直撃。得点を奪えなかった。
後半アディショナルタイムはカウンターの応酬に。しかし、両チームのGKが安定したセービングを見せて、試合はこのまま0-0で終了。韓国の猛攻を凌ぎ切ったパレスチナがアウェイで勝ち点1を獲得した。
次節は9月10日に行われ、韓国はアウェイでオマーンと、パレスチナはホームでヨルダンと対戦する。
By サッカーキング編集部
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