新スタジアム建設計画に批判を受けたベッカム氏(中央) [写真]=Getty Images
元イングランド代表MFで、マイアミにMLS(メジャーリーグサッカー)の新クラブを発足するデイヴィッド・ベッカム氏が新スタジアムを港周辺に建設する計画に対し反対の声が上がっていると、大手メディア『ESPN』が伝えている。
マイアミの港や海岸周辺の会社と利益団体などが、共同でマイアミの地方新聞に建設反対の一面広告を出し、海岸沿いにスタジアムを建設する計画を批判した。
広告には「スタジアム建設は高賃金の仕事を減らし、スタジアムの売店やチケット販売の様な低賃金の仕事を増やすことになる。マイアミに新しいサッカーチームを設営するのは良いが、他により利益のある場所があるはずだ。港に建設するスタジアムは、港の機能やセキュリティ、今後のありかたに危険をさらすことになる。だからマイアミ港はスタジアム建設場所であってはならない」と記載されていた。
これに対し、ベッカム側は「反対している人たちは推測に反応し意見を言っているだけだ。郡長から正式な開発予定地の提案が発表されたららマイアミの委員会は事実をもとに判断してくれる」と語った。
またマイアミ・デイド郡の郡長カルロス・ヒメネス氏は「議論されている建設予定地は検討中の4つの建設候補地のうちの1つでしかない。まだ委員会に提案もしていない」とコメントしており、この議論が意味のないものとなる可能性があることを示唆した。
新スタジアムは約2万5000人収容の規模でショップやホテル、オフィスなども含め約2000万ドル(約20億円)で建設予定となっている。