2022年W杯開催地の再投票は問題ないとしたFIFAボイス副会長 [写真]=FIFA via Getty Images
2022年に開催のワールドカップにおけるカタール招致で、買収疑惑が浮上し、FIFA(国際サッカー連盟)のジム・ボイス副会長は、2022年のワールドカップ開催地について再投票を行い、選び直す可能性もあることを明らかにした。イギリスメディア『BBC』が報じている。
買収疑惑は、イギリス紙『サンデー・タイムズ』が5月31日に、元アジア連盟の理事のモハメド・ビン・ハマム氏が、2022年ワールドカップのカタール招致をめぐり買収行為を行ったと報じている。同紙の記者が、機密文書を入手し、そこにはカタール生まれのハマム氏が、自国でのワールドカップ開催のため、投票の見返りとして合計300万ポンド(約5億円)を、アフリカ30カ国のサッカー協会会長や、元FIFA副会長のジャック・ワーナー氏らの口座に入金した証拠などが含まれていた。
これを受けてFIFAは調査に乗り出し、FIFAのマイケル・ガルシア調査員がオマーンでカタール組織委員会と会合を行う。
調査結果を待つボイル副会長は『BBC』に対して再投票も問題はないと、以下のように明言している。
「もし再投票を推薦されても、私は全く問題ない。ガルシアが具体的な証拠を見つけ出したら、その証拠を真剣に確認しなければならない。FIFAの理事会は100パーセント、ガルシアを支持する。彼は任務を達成するために、どこへでも行き、どんな人物でも話すことができる」
ハマム氏はFIFA会長選挙に立候補した際にも、買収行為を疑われ2011年7月にサッカー界から追放されたが、1年後に証拠不十分として取り消されている。