元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ氏 [写真]=Getty Images
2022年のワールドカップ開催地問題についてディエゴ・マラドーナ氏が吠えた。コロンビアの全国紙『El Tiempo』が伝えている。
2022年のW杯開催地がカタールに決まった際に裏で多額の賄賂があったという疑惑は以前から報じられているが、この件についてはマラドーナ氏も相当怒っているという。
「開催地の決定において多額の賄賂があったのならば、関わった全ての人間は責任をとらなければならない」
現在はスポーツ親善大使としてUAE(アラブ首長国連邦)で暮らしているマラドーナ氏は、今年のW杯では解説者としてブラジルに入国する予定。同氏は「サッカーは、賄賂や汚職などとは無縁のスポーツであるべきだ」と述べた上で、2022年の開催地について再投票の可能性があることに付随してFIFA(国際サッカー連盟)やUEFA(欧州サッカー連盟)の会長を名指しして「彼らも腕が落ちた」と痛烈に批判している。
サッカーをビジネスの対象にして私腹を肥やす傾向はFIFAに限ったことではない。昨年の9月には元ブラジル代表FWロマーリオと連携して、コパ・リベルタドーレスなどで得られる収益で私腹を肥やしているCONMEBOL(南米サッカー連盟)を「巨悪」と断罪したこともあった。既得権益に固執してサッカー界を汚す者の存在を、マラドーナ氏はどうしても許すことができないようだ。
(記事/Cartao Amarelo)