同点ゴールを決め、喜ぶケルジャコフ(右) [写真]=Getty Images
ブラジル・ワールドカップのグループリーグ第1節が17日に行われ、グループHではロシア代表と韓国代表が対戦した。
ワールドカップ出場国最後の登場となった両チームの対戦。 ロシアはアレクサンドル・ココリンやユーリ・ジルコフらがスタメン、韓国はソン・フンミンやパク・チュヨンらが先発に名を連ねた。
序盤は韓国のソン・フンミンが積極的に仕掛け、11分には左サイドから右へ流れながらミドルシュートを打ったが、枠を大きく越えた。こう着した状態で迎えた31分、ロシアはゴールから遠い位置でFKを得るとセルゲイ・イグナシェヴィッチが直接狙う。強烈なシュートは枠へ飛んだが、GKチョン・ソンリョンが防いだ。
韓国も34分、ク・ジャチョルがミドルシュートを打つとDFに当たってコースが変わり、GKイゴール・アキンフェエフは反応できなかったが、枠の右へ外れた。39分にはロングボールをパク・チュヨンがヘディングで落とし、拾ったソン・フンミンが狙ったが、これも枠を捉えられなかった。
前半をスコアレスで終えると、後半早々の46分、ロシアが左CKからヴァシリ・ベレズツキーが強烈なヘディングシュートを打ったが、わずかに枠の左へ外れた。韓国も50分にク・ジャチョルのミドルシュートが枠を捉えたが、GKイゴール・アキンフェエフが弾いた。
試合の打開を図る両者は韓国がパク・チュヨンに代えてイ・グノ、ロシアがオレグ・シャトフに代えてアラン・ジャゴエフを投入する。
迎えた68分、試合は突然動く。投入されたイ・グノがペナルティエリア外右でミドルシュートを打つと、GKアキンフェエフの正面に飛んだボールをまさかのファンブル。後ろにこぼしてしまうと、そのままゴールイン。韓国が先制点を獲得する。
1点を追いかける形となったロシアはジルコフとデニス・グルシャコフを下げ、アレクサンドル・ケルジャコフとイゴール・デニソフを投入。韓国はホン・ジョンホに代え、ファン・ソッコが入る。
74分、ロシアは右サイドを崩すと、ペナルティエリア内でジャゴエフがシュート。一旦はGKチョン・ソンリョンが防いだが、こぼれ球の混戦を最後はケルジャコフが押し込み、試合は振り出しに戻る。試合はその後、スコアは動かず、1-1の引き分けに終わった。
22日に行われる第2節でロシアはベルギーと、韓国はアルジェリアと対戦する。
【スコア】
ロシア 1-1 韓国
【得点者】
0-1 68分 イ・グノ(韓国)
1-1 74分 ケルジャコフ(ロシア)