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カフーが語る“ミネイロンの惨劇”「大敗から学んだことは何もない」

2014.08.18

“ミネイロンの惨劇”を観戦していたカフー氏 [写真]=Getty Images

 現役時代にブラジル代表不動の右サイドバックとして活躍したカフー氏が、ブラジル代表の現在と今後について持論を展開している。

 カフー氏がまず言及したのは、先のワールドカップでのブラジル代表の試合内容。とりわけ 1-7でドイツに大敗した“ミネイロンの惨劇”については容赦なく一刀両断した。

「ドイツ戦の大敗からブラジル代表が学んだことは何もなかった。4バックが機能しておらず、センターバックとボランチの関係もかなり悪かった。仮にチアゴ・シウヴァがいたとしても結果はたいして変わらなかっただろう。あの試合、ドイツに3点目を取られた時点で私はブラジル代表の負けを悟った。非常に組織化されたドイツを相手に、あの日のブラジル代表が3点以上を奪うことは不可能だと感じたからだ」

 準決勝で無様な試合をしたブラジル代表を論じるカフーの主張はこれに留まらない。

「私自身は1998年(フランス大会)の決勝で開催国フランスに0-3で完敗した。あのとき私はものすごく悔しかったが、ミネイロンの惨劇で感じた悔しさはあのときの比ではない。ブラジル代表が抱える世界との差が何なのかを冷静に分析して正しい対策を講じなければ、ブラジルサッカーのレベルは毎年下がってしまうだろう。ドゥンガには是非ブラジル代表をゼロから作り直すくらいのショック療法を期待したい」

(文/Cartao Amarelo

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