通算104試合出場のハワード、米代表から一時引退「家族と過ごしたい」

ティム・ハワード

ブラジルW杯に出場したアメリカ代表GKティム・ハワード [写真]=Getty Images

 USSF(アメリカ合衆国サッカー連盟)は21日、エヴァートンに所属するアメリカ代表GKティム・ハワードが、2015年9月まで代表戦に出場しない意向を表明したことを発表した。この発表により、ハワードは来年7月から開催される、北中米カリブ海王者を決めるゴールドカップを欠場する。

 2002年に代表デビューを果たしたハワードは、通算104試合に出場。今夏に行われたブラジル・ワールドカップではキャプテンを務めて全試合にフル出場し、代表チームのベスト16進出に貢献していた。

 USSFが公式サイトで発表した声明によれば、ハワードはアメリカ代表を率いるユルゲン・クリンスマン監督との会談でこの意向を伝え、指揮官から承認されたとのことだ。

 代表から一時退くこととなったハワードは、USSF公式サイト内で以下のようなコメントを残した。

「この12年間を海外でプレーしたことで、私は家族と過ごす機会を失ってきた。そのため、私にとって家族と過ごす時間を作ることはとても大切なんだ」

「子供との時間を優先させたいという私の願いを聞き入れてくれたユルゲン・クリンスマン、ロベルト・マルティネス(エヴァートン監督)に感謝したい」

「正しい時間の過ごし方であり、正しい決定だと思っている。復帰する来年の秋には、再びポジション争いに加わっていきたい」

 一方のクリンスマン監督も、ハワードの決定に理解を示している。

「非常に生産的な話ができた。私はティムの状況を理解している。実直に今の気持ちを述べてくれた。そんな彼を私は支持していきたい」

「彼には家族と過ごしたいという切実な願いがあった。ティムが我々の知っている選手である限り、私は両手を広げ、喜んで彼の帰りを待っていたい。彼は、復帰するために自身の実力をもう一度証明させなければならないということを理解している」

「もちろん、今後はブラッド・グザンとニック・リマンドが(アメリカ代表の)正GKの座を争う」

(記事/超ワールドサッカー)

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