2013年5月、新ユニフォーム発表会見に現われたアデミール・ダ・ギア(右)[写真]=写真/LatinContent/Getty Images
8月26日、聖市を代表するサッカー・クラブの一つ、パルメイラスがクラブ創設発足100周年を迎えた。これを祝し、26日付「エスタード」紙は10頁の特集を組んだ。
パルメイラスの前身であるパレストラ・イタリアは、1914年8月26日にイタリア移民たちによって発足した。
同国移民たちの熱心な運営により、同クラブは6年後の1920年に早くも聖州選手権を制し、強豪の仲間入りを果たした。
パルメイラスと改名したのは1942年9月14日。1944年の30周年の頃までには聖州選手権で10回の優勝を数え、同時期までに12回優勝していたコリンチャンスとの熾烈なライバル関係はこの頃から生まれていた。
50年代後半にはペレを擁したサントスが黄金時代を築くが、パルメイラスは当時の黄金セレソンのサイドバックのジャウマ・サントス、そして同チーム史上最高選手との呼び声も高いアデミール・ダ・ギアを擁してサントスに対抗。パルメイラスは60年代から70年代半ばに全国選手権での優勝6回、聖州選手権での優勝4回を記録し、この時代にペレに立ち向かった聖州最大のライバル・チームであることを示した。
1976年からは17年間も優勝に見放されたが、93年に聖州選手権を制すと、ロベルト・カルロス、リバウド、マルコスなどセレソンでも活躍した名選手が揃った。監督は02年W杯世界一のフェリポン氏で、90年代には聖州選手権を3回、全国選手権を2回制した。99年には念願のリベルタドーレス杯を制し、南米一に輝いた。
21世紀に入ってからは低迷が続き、03年、13年には全国選手権2部落ちを経験。100周年を迎えた現在も、同選手権では降格圏内一歩手前の16位と振るわない。だが、ファンの熱狂度はあい変わらずで、10月には聖市西部バラ・フンダに新スタジアムのアリアンツ・パルケもオープンする。
エスタード紙の特集では、過去のパルメイラス会長7人が選んだ「100年間のベスト・イレブン」を掲載している。
得票数の最も多い選手を紹介すると(キーパー)オベルダン、(ディフェンダー)ルイス・ペレイラ、ジャウマ・サントス、ジェラウド・スコット、ロベルト・カルロス、(ミッドフィールダー)アデミル・ダ・ギア、ドゥドゥ、リバウド、(フォワード)ジュリーニョ・ボテーリョ、マッゾーラ、エジムンドとなっている。
(記事提供/ニッケイ新聞、記事協力/MEGA BRASIL)