FIFA(国際サッカー連盟)は8日、2018年から2024年までの国際試合日程を設定するための最初の会議を行った。この会議で主な案件となった2022年カタール・ワールドカップの開催時期について、FIFA会長のゼップ・ブラッター氏が見解を示した。コメントをスペイン紙『マルカ』など大手各紙が伝えている。
カタールで開催予定の2022年のワールドカップは、夏季の当地での気温が非常に高いことから、開催時期を現行の6月、7月から移すべきという意見が出ている。FIFA側もこれに対応する姿勢を見せており、冬季開催の可能性は増すばかりだ。日程の代替案としては2022年1月に行うか、同年11月に行う案が挙げられていた。しかし、2022年の1月には冬季オリンピックが開催予定で、この時期に開催した場合、オリンピックの日程と重なってしまうという新たな問題が浮上した。
これを受けてブラッター会長はIOC(国際オリンピック委員会)の広報を通じて「我々のカレンダーにおいて(FIFAとIOCの)2つの組織の主要大会がぶつかることはない」と1月開催を否定した。
ECA(欧州クラブ協会)のウンベルト・ガンディーニ副会長は「従来のワールドカップの日程を変更するには非常に重要な理由が必要だ。世界中の試合日程を危うくしてしまうからね。シーズンが中断されることを受け入れるためには、より多くの情報が必要だ」とワールドカップの日程変更は慎重に考えるべきだという意見を述べている。
1月開催が否定された結果、11月の開催が濃厚になり、各国リーグ戦の日程は大幅な変更を余儀なくされる。FIFAがどのような決断を下すか、世界中が注目している。