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37歳GKがベルギーリーグ1部でデビューを飾る…プロ契約は31歳で

2014.10.09

 ベルギーリーグ、ロイヤル・ムスクロン・ペルウェルツに所属する37歳のベルギー人GKパトリック・ドゥ・ヴラマンクがリーグ第10節のKVメヘレン戦に出場し、1部リーグデビューを果たした。ドゥ・ヴラマンクは試合後のインタビューに応え、8日付の大手メディア『ユーロスポーツ』がコメントを伝えている。

 37歳にして、念願の1部リーグ初出場を果たしたドゥ・ヴラマンクは「先発だと知ったのは(キックオフ3時間前の)17時ごろ、監督がメンバー表を出した時だよ。期待したかって? プロである以上、どんな時も準備をして、監督が望むときにプレーしなければならないだろ。1部リーグでプレーすることは、全てのサッカー選手にとって夢の舞台だよ」と出場機会に恵まれない中でも常に準備をし、夢を諦めないことの重要性を示した。

 ムスクロンには4人のGKが所属しており、ドゥ・ヴラマンクは23歳のフランス人GKピエリック・クロスと20歳のベルギー人GKスヴェン・ドエストに次ぐ3番手とされている。これについて同選手は「スヴェンの方が好まれているのは知っている。どんなことも起こりうるんだ。もしスヴェンがプレーするなら、私は『頑張れ』と彼を送り出すだけだ」と、ベテランらしい一面も見せている。

 驚くべきことに、ドゥ・ヴラマンクがプロ契約を結んだのは31歳の時であった。当時を振り返り同選手は、「私がプロ契約を結んだのは6年前だ。それまでは(1部リーグでのプレーは)私にとって本当に不可能に思えた。1部のクラブからの接触もあったが、その時は契約できなかった。それが人生ってものさ。でもそのおかげで小さなベルギーという国で、多くのサッカー仲間が出来たんだ」と、1部デビューまでの道のりは、長く困難なものだったが、多くの友人に恵まれたことに感謝を表した。

 デビュー戦となったKVメヘレン戦について「37歳にもなると、初先発の試合にも冷静に対処できるほど経験があるんだ。とても集中できたし、プレッシャーも感じなかった。すぐに一対一の場面を迎えたけど、上手く対応出来たよ。本当に試合を楽しむことが出来た」とベテランの経験を活かし、上手く対処できたことを喜んでいる。

 最後に、今後のリーグ戦出場に向けて「今は調子がいい。いつ引退するかだって? 誰にも必要とされなくなったらね」と、冗談ながらに自身の将来を語った。

 なお試合は1-1の引き分けに終わっている。

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