川島(左)が所属するスタンダールのルゾン監督(右)の解任が決定的となった。 [写真]=Photonews/VI Images via Getty Images
ベルギーリーグ第11節が19日に行われ、日本代表GK川島永嗣とFW小野裕二の所属するスタンダール・リエージュは、ズルテ・ワレヘムと対戦し、1-2で敗れた。ホームでの敗戦を受け、同クラブのローラン・デュシャトレ会長が、ガイ・ルゾン監督を解任する可能性が高まった。ベルギーメディア『RTL』が報じている。
試合前からルゾン監督解任を要求する弾幕が掲げられ、物々しい雰囲気の中キックオフを迎えた最下位ズルデ・ワレヘムとの一戦。試合は21分に、川島がクロスボールの処理を誤り失点すると、0-1で前半が終了した際にサポーターから激しいブーイングが起こった。後半途中には激昂したサポーターの集団が、スタジアムを破壊し始め、さらにはルゾン監督周辺の席へ集まり抗議。ピッチに侵入した者もおり、主審は試合を一時中断した。約15分後に試合は再開されたが、両チームが1点ずつを加え1-2で敗れると、サポーターの怒りは頂点に達し、警備員との衝突も見られた。
3試合勝ちなしとなったスタンダール・リエージュは、開幕から11試合を終え3勝3分け5敗の勝ち点12で12位に沈んでいる。同勝ち点は、2012年10月までクラブを率いて解任されたロン・ヤン元監督の勝ち点13を下回り、ルゾン監督は同じ運命を辿るだろうと予想されている。
後任としては、デュシャトレ会長が携わっているもう一つのクラブ、シント・トロイデン(ベルギー2部)を率いるヤニック・フェレラ監督が浮上している。すでに同監督とデュシャトレ会長の会談が目撃されており、早ければ今週中にも監督交代が行われると伝えられた。