ギリシャ・スーパーリーグのOFIクレタを率いるジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は27日、報道されていた辞任の意向を撤回し、続投することをクラブ公式サイトで発表した。
イギリスメディア『BBC』は26日に、ガットゥーゾ監督が辞任の意向を固めたと報道し、同監督も「俺の仕事はフットボールに関することだけだ。続けることはできない」などとコメントし、辞任を示唆していた。
しかし、イタリア紙『ラ・レプッブリカ』によると、26日夜に約300人のサポーターがガットゥーゾ監督の住まいに押し寄せ、「我々にはあなたが必要だ」と続投を懇願したという。その後、ガットゥーゾ監督はクラブオフィスに赴き、クラブ会長や5人の選手らと話し合いを行って辞任撤回を決断した。
続投に至った経緯について、ガットゥーゾ監督は「クラブの幹部役員たちと、OFI・サポーター組織のメンバーと長い会談を持った。イラクリオンの街と、クラブのファンから多大なる愛情を示された結果、(クラブに)戻って、新たなスタートを切るということを決断した」と説明し、サポーターからの熱い支持に心を動かされたことを明かしている。
資金不足を指摘されるなど、様々な問題を抱えるOFIクレタだが、今後に向け同監督は「もう一度、初心に戻ってスタートしていきたい。そして我々の目標は、以前よりも強くなって、さらに団結することだ」と意気込みを語り、今後の巻き返しを誓った。
前節、強豪のパナシナイコスを破ったOFIクレタだったが、今節はアステラス・トリポリスに惜敗。ここまで3勝4敗の12位につけている。