ワールドカップ・トロフィー [写真]=Getty Images
AUF(ウルグアイサッカー協会)のウィルマール・バルデス会長は3日、2030年のワールドカップ開催国として立候補する可能性について言及した。チリとの共同開催も検討しているという。
1930年に第1回FIFAワールドカップを開催しているウルグアイでは、2030年にアルゼンチンとの共同開催でワールドカップを誘致するのではないかと昨年も報じられていた。地元紙の取材に応じたAUFのバルデス会長は、FFC(チリサッカー連盟)から熱心なアプローチを受けていることを明かしている。
「共催国の優先順位はアルゼンチンだが、チリからの非常に肯定的な関心も切り離せない」
「チリは2015年のコパ・アメリカと U-17ワールドカップの開催国である。国際大会を単独開催できる国力と経済力を有する証であり、共催国としてもふさわしいだろう」
ウルグアイは100年前にワールドカップを単独開催したが、当時と近年とでは比較にならないほど大会の規模が大きくなっている。経済力の低い現在のウルグアイでワールドカップを単独開催することは困難とみられており、それがアルゼンチンとの共同開催という昨年の報道にも結びついた。
11月26日にはFIFAのゼップ・ブラッター会長との会議があることを明言しているバルデス会長。当日はアルゼンチンまたはチリとの共同開催について話を進めるとみられている一方、前例のない『ウルグアイ、アルゼンチン、チリの3カ国共同開催』についてもブラッター会長に相談するのではないかと報じられている。バルデス会長は「あらゆる可能性を模索している」と述べた。
同日、チリではFFCのセルヒオ・ハドゥエ会長も2030年の開催国に立候補する意向を発表している。
(記事/Cartao Amarelo)