南アフリカで行われた前回大会のオープニングセレモニー [写真]=Getty Images
アフリカサッカー連盟(CAF)は、モロッコがアフリカ・ネーションズカップの開催を拒否したと、11日に同連盟の公式サイトで発表した。
2年に1度開催されているアフリカ・ネーションズカップは今回、2015年1月17日から2月7日までの期間に行われる予定だったが、アフリカ西部で猛威をふるっているエボラ出血熱の影響で、ホスト国であるモロッコは8日に、同大会の延期をCAFに要請。
これを受けたCAFは、11日にエジプトのカイロでミーティングを開き、「モロッコサッカー連盟(FRMF)が、大会を予定通り行うことを切り替えし拒否した」とし、「11月3日には、大会を予定通り開催することを通知していたため、執行委員会は2015年のアフリカ・ネーションズカップがモロッコで開催されないことを正式に発表します」と公式サイトに声明を掲載した。
そして、CAFは「モロッコがホストを拒否したため、執行委員会はモロッコ代表を失格とし、30回目のアフリカ・ネーションズカップには参加しません」とホスト国として出場可能だったモロッコの権利はく奪を決定している。
さらに「大会は予選を突破した15チームと、新しいホスト国の16チームで行われます」とし、「複数の国が、予定通りの期間でホストになることを望んでいる」とホスト国の候補が上がっていることを明言。CAFは、「執行委員会はこれらの国から検討、選考し、近日中には正式に発表します」と伝えた。なお、14日と15日に行われる大会予選の第5節と、19日に行われる第6節は通常通り行われるとも発表されている。
今年に入って流行を見せるエボラ出血熱は主に、リベリア、ギニア、シエラレオネ、ナイジェリアの4カ国はで流行。アフリカ各国は被害の拡大を止めようと努めているが、今までで5000人近くもの死者を出している。