ヴォルフスブルクに所属するU-21ベルギー代表MFジュニオール・マランダが、10日にドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州のポルタ・ヴェストファーリカで、交通事故により亡くなった。20歳の若さだった。同日付のドイツ紙『ビルト』など各紙が報じている。
マランダは同日20時に、ヴォルフスブルクの一員として冬季キャンプを行う南アフリカに向けて出発を予定していたが、空港にその姿はなかった。
同選手は同日15時30分頃、高速道路を走る知人の運転する車の後部座席に乗っていた。同時刻のポルタ・ヴェストファーリカは、豪雨と強風に見舞われていた模様。
警察の捜査によると、マランダら3人を乗せた車は時速100キロ以上のスピードを出し、走行中にコントロールを失いガードレールを越えて、道路脇の木に衝突したようだ。後部座席のマランダは即死、残りの2名は重体であると伝えられている。
マランダは、2011年からリールのリザーブチームでプレー。翌年、ベルギーのズルテ・ワレヘムへ移籍し主力として活躍していた。2013年にヴォルフスブルクが獲得し、昨シーズンの前半はズルテ・ワレヘムにレンタルされていたが、シーズン途中にヴォルフスブルクに呼び戻されると、後半戦は7試合に出場し2ゴールを決めていた。2年目となった今シーズンは、途中出場が中心ながらもリーグ戦10試合、ヨーロッパリーグ3試合に出場。ブンデスリーガ2位につける好調なチームを支えていた。
また、15歳からベルギーの各世代別代表にも選ばれ、次世代の主力候補として活躍が期待されていただけに、ベルギーとヴォルフスブルクだけにとどまらず、サッカー界にとっても大きな損失となってしまった。