古巣AZを訪れた際のリックセン氏(左) [写真]=VI Images via Getty Images
セルティックは、25日にレンジャーズの本拠地・アイブロックス・スタジアムで、かつてレンジャーズに所属した元オランダ代表DFフェルナンド・リックセンと運動ニューロン疾患(MND)に苦しむ人々のためのチャリティマッチを開催することを発表した。
現在38歳のリックセンは、2000年から06年までセルティックの永遠のライバル、レンジャーズでプレーし、2度のリーグ制覇、5つの国内カップ優勝に貢献した。その後ゼニトへ移籍し、2013年に現役を退いていた。
そんなリックセンを病が襲ったのは現役を引退した2013年。運動ニューロン疾患(MND)と診断された。運動ニューロン疾患(MND)とは、手足に力が入らなくなるなど、筋肉が思い通りに動かなくなり、筋肉が痩せ細るといった症状がある病気で、現在のところ明確に効果のある治療法はないとされている。アイス・バケツ・チャレンジで認知度が上がった筋萎縮性側索硬化症(ALS)はその中でも代表的な疾患である。
セルティックのピーター・ローウェルCEOは「我々が寄付することで少しでもフェルナンドの家族とスコットランドのMND患者の助けになることを喜ばしく思う」と、今回のチャリティマッチ開催を喜んだ。
これまでも多くのチャリティ運動を手がけてきたセルティックだが、その理由について「我々は不運なことにこの病と身近な関係にある。クラブのレジェンド、故ジミー・ジョンストーン氏はこの病と長きにわたり闘ったし、故ジョン・カッシュリー氏もそうだった」と、クラブのOBが運動ニューロン疾患(MND)により、命を落としたことを明かしている。
続けて「だから、我々はセルティック基金を立ち上げたり、幅広いチャリティ運動を行っている。我々は病に苦しむ多くのサポーターのそばにいる」と、これからも病気に苦しむ人々へのサポートを全力で行っていくことを述べた。
同試合では1万ポンド(約176万円)の寄付金を目指し、それらはリックセンの家族とスコットランド運動ニューロン疾患連盟に寄付される。