暴れ過ぎてお母さんを招集されてしまったレシフェのサポーター [写真]=Getty Images
サッカークラブが地元のダービーで起こりがちな衝突を防ぐための良策とは何だろうか。それはサポーターの母親を連れてくることだ。
ブラジルのスポルチ・レシフェは因縁のライバルであるナウチコとのダービーに備え、正式にサポーターの両親を30組招待することに決めた。10日付のイギリス紙の『メトロ』が報じている。
スタジアムでは「母親警備員(Segurança Mãe)」と描かれた派手なベストを着用した母親たちがピッチの周りをパトロールし、暴動を予防する効果が期待された。
母親を連れてくる案は期待通りに上手くいき、レシフェは1-0で勝利した試合中に一人の逮捕者も出すことはなかった。
このアイディアの発案者である、PR会社「Olilvy」の副社長アリシオ・フォルチス氏は「この案は最も熱狂的なサポーターの意識をひきつけ、スタジアムに平和をもたらすために考えついたんだ。誰も母親の前では喧嘩したりしないだろうからね。とくに自分の母親の前では」と述べ、人間の心理を上手く突いたアイディアを説明している。
レシフェは近年サッカーに関わる暴動の温床になっていたが、この案がレシフェのスタジアムに平穏をもたらすかもしれない。