南野負傷欠場のザルツブルク、8位リートに苦戦し引き分けに終わる

 オーストリア・ブンデスリーガ第21節が22日に行われ、リートとFW南野拓実が所属するザルツブルクが対戦した。南野は負傷のためベンチ外となっている。

 勝ち点41で首位を走るザルツブルク。19日に行われたヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグのビジャレアル戦では、惜しくも1-2で敗れたが、アウェーゴールを奪い突破に望みを繋いだ。26日にはセカンドレグが待っているため、8位のリートにしっかりと勝利して勢いをつけたい。

 試合は4分、ザルツブルクの攻撃からマルティン・ヒンテレッガーが右足でシュートを放つが、相手DFにブロックされてしまう。さらに直後の5分、コーナーキックの流れからヴァロン・ベリシャがマルコ・ジュリチンにパス。ジュリチンはペナルティエリア内左からシュートを放ったが、ゴール左に外れてしまう。

 一方のリートも反撃に出る。9分、11分とデニス・トマッラのラストパスからチャンスを作ったが、得点には結び付けられない。

 先に均衡を破ったのはザルツブルクだった。32分、左サイドのベリシャがアーリークロスを入れると、ファーサイドに走りこんだフェリペ・ピレスが右足でボレーシュート。これが左サイドネットに突き刺さり、アウェーのザルツブルクが先制点を奪った。19歳のピレスにとっては初先発で初ゴールとなった。その後大きなチャンスは無く、ザルツブルクが1点をリードして前半を折り返す。

 後半開始早々、最初にチャンスを掴んだのはリート。47分、クレメンス・バルヒのシュートがクロスバーを叩いた。そして52分、リートがフリーキックを獲得すると、キッカーはトマッラ。右足で狙ったボールがゴール左に決まり、リートが同点に追いつく。

 その後もチャンスを作るリートは57分、左サイドのオリヴァー・クラグルが30メートル以上の位置からループシュートを狙う。しかし、ここもクロスバーに阻まれた。続く66分、後方からのロングボールに抜けだしたトマッラが、相手ディフェンスに競り勝ちキーパーと一対一に。冷静にワンタッチで浮かせてGKを抜くと、最後はしっかりと押し込み逆転に成功する。

 逆転を許したザルツブルクだったが、すぐさま反撃に出る。68分、マルセル・ザビツァーがペナルティエリア内に浮き球のパスを出す。こぼれたところをナビ・ケイタがシュート。これが決まり、ザルツブルクがすぐさま追いついた。

 さらに76分、FKの流れからペーター・アンカーセンが右足シュートを狙うが、ゴール上に外れた。

 その後も両チーム勝ち越しを狙い攻め続けたが、このまま試合終了のホイッスルを迎え2-2の引き分けに終わった。

 ザルツブルクは26日にEL決勝トーナメント1回戦セカンドレグのビジャレアル戦をホームで、3月2日に行われるリーグ第22節のグレーディヒ戦をホームで迎える。

【スコア】
リート 2-2 ザルツブルク

【得点者】
0-1 33分 フェリペ・ピレス(ザルツブルク)
1-1 52分 デニス・トマッラ(リート)
2-1 66分 デニス・トマッラ(リート)
2-2 68分 ナビ・ケイタ(ザルツブルク)

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