倒れこんだアキンフェエフに駆け寄るスタッフ [写真]=Anadolu Agency/Getty Images
27日、UEFA EURO 2016予選のモンテネグロ対ロシア戦がモンテネグロのホーム、グラズキ・スタディオンで行われたが、観客の騒動により67分で中止となった。UEFA公式サイトなどが伝えている。
開始直後の1分、スタンドから発煙筒のようなものが投げ込まれると、ロシアのGKイーゴリ・アキンフェエフの頭部を直撃。同選手は担架でピッチの外に担ぎ出され、主審も全選手を一時退避させた。
その後、33分間の中断を経て試合は再開し、0-0のスコアでハーフタイムに突入。しかし、スタンドで新たな騒動が発生したため、後半は予定より18分遅れてのキックオフとなる。そして67分、ロシアのロマン・シロコフのPKがモンテネグロのGKブカシン・ポレクシッツにセーブされてから間もなく、試合は打ち切られた。
UEFAは、「試合担当者と主審からの報告が入り次第、懲戒審査を開始する」と発表している。
なお、ロシアサッカー協会の発表によると、病院に運ばれたアキンフェエフは「脳震とうおよび首の火傷」と診断され、チームとともにモスクワに戻って治療を続けるという。