コリンチャンスのサポーター [写真]=Getty Images
ブラジルのサンパウロで、コリンチャンスのファン8名が武装グループに殺害されるという痛ましい事件が発生した。大手メディア『ESPN』など各メディアが報じている。
目撃者の証言によると、武装グループは18日の夜遅くにコリンチャンスのとあるファングループを襲撃し、7名の頭を撃った。他1名は逃げようとしたが、近くのガソリンスタンドで殺された。
刑事のアリンド・ジョゼ・ネグラン氏は、「目撃者の話から捜査を進めているところだが、他チームのサポーターによる犯行ではないことはわかっている。容疑者も特定できている」
と語り、襲撃の動機が公表されることはないものの、他チームのサポーターとの衝突の可能性は除外された模様。
コリンチャンスは今回の事件について、クラブの公式フェイスブックページに「追悼」の文字を投稿した。なお、被害に遭った8名は銃撃される前、ファンクラブ本部でバーベキューを楽しんでおり、チームカラーの旗を作っていたとされる。このファンクラブは、ブラジル内にある刑務所でサッカーをしていたメンバーで構成される。彼らは111名の入所者を殺害したことで広く知られ、後に映画にもなっている。
ブラジルで起こる暴力事件はファンクラブに関係していることが多く、昨年にも他のコリンチャンス・ファンクラブのメンバーがクラブのトレーニングセンターに侵入し、社員を襲うという事件があった。