5月5〜7日に行われたコパ・リベルタドーレスの決勝トーナメント1回戦ファーストレグ。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで行われたスーペルクラシコ、リーベル・プレートとボカ・ジュニアーズの対戦は、終盤のPKをものにしたリーベルが先勝した。
ボール支配率を高めようとするボカに対し、リーベルはタイトなゾーンプレスで応戦。ボカは9分にウルグアイ代表MFニコラス・ロデイロが倒されてフリーキックを得たが、これを生かせず。逆にリーベルは11分にグラウンダーのクロスがキーパーの前を通過してファーサイドへ流れたところにコロンビア委ダ表FWテオフィロ・グティエレスが左足で合わせたが、踏み込みの浅いシュートは枠を捕らえられなかった。
リーベルは26分に左からのアーリークロスにT・グティエレスがヘディングで合わせたが、ボールはキーパーが正面でキャッチ。対するボカはダニエル・ディアスが左肩を痛めて試合続行不可能になり、33分にベンチへ退くアクシデントに見舞われた。
徐々に相手陣内でボールを回す時間を増やしていったリーベルは、43分にT・グティエレスがペナルティアークから右足でシュートを打つと、その1分後にはレオネル・バンジョーニが左足でボレーシュート。ボールはクロスバーをかすめてピッチの外へ流れたが、際どいシュートはスタンドの溜息を誘った。前半は0-0で終了した。
後半、ボカはオフサイドすれすれで最終ラインの裏へ抜け出したジョナタン・カレーリがフリーでシュートを打った。絶好機だったが、枠を捕らえたシュートはGKマルセロ・バロベロが体に当てて枠の外へ逃し、リーベルのゴールを死守した。対するリーベルは51分にウルグアイ代表MFカルロス・サンチェスがペナルティエリアでトラップしたボールをトゥーキックでゴールへ流し込もうとしたが、ボールはキーパーの正面に転がってしまった。
リーベルは60分に右サイドを上がったC・サンチェスのクロスをバンジョーニがハーフボレーで合わせたが、ボールを大きく浮かせてしまう。そして65分にはセバスティアン・ドリウッシがペナルティエリアでドリブルを仕掛けて倒されたが、主審はPKを取らず流したためスタンドからはブーイングが轟いた。
ボカは70分にパブロ・ペレスが右足でゴール左上を狙ったシュートを打つも、枠を捕らえられない。試合は終盤を迎えても0-0のままだったが、80分になって大きく動いた。ペナルティエリアでボールをキープしたゴンサーロ・マルティネスが足を掛けられて転倒すると、主審はリーベルにPKを与えた。このPKをC・サンチェスが冷静に決めて、リーベルが欲しかった先制点を奪った。
リーベルは88分にT・グティエレスがレッドカードで退場すると、終了間際はボカがボールを支配。後半アディショナルタイムは5分設けられ、92分にはギジェルモ・ブルディッソがボレーシュートで相手ゴールを脅かした。
1-0でタイムアップのホイッスルが鳴り、注目のスーペルクラシコ・ファーストレグはリーベルが接戦を制した。セカンドレグは次週、ボカの聖地ラ・ボンボネーラで行われる。
(記事/Cartao Amarelo)
【スコア】
リーベル・プレート 1-0 ボカ・ジュニアーズ
【得点者】
1-0 82分 カルロス・サンチェス(PK)(リーベル)