左からフィーゴ氏、ジーコ氏、プラティニ氏 [写真]=Getty Images
FIFA(国際サッカー連盟)のゼップ・ブラッター会長が、5月29日の再選から4日後の6月2日に辞任を表明した。
FIFAの複数名の幹部が汚職の疑いで逮捕、起訴されるという混乱の中、辞任を表明したブラッター会長は、次期会長が決定するまでその職務に付く予定。後任を選ぶ臨時総会は今年の12月から2016年3月の間に開かれる見通しとなっている。
これを受けて、イギリスメディア『BBC』が、再選挙に出馬を表明、出馬検討を明言、もしくは出馬の可能性がある人で、立候補者ベストイレブンを組み、4日に発表した。
▼GK
デイヴィッド・ギル氏(57歳/イングランド)
マンチェスター・Uの元CEO(最高経営責任者)で、現在はFA(イングランドサッカー協会)の副会長。FIFA副会長にも任命されていたが、ブラッター会長の再選を受けて辞任していた。
『BBC』の予想:出馬の可能性はほぼゼロ。
▼右SB
アリ・フセイン王子(39歳/ヨルダン)
FIFA副会長を務めるヨルダンのフセイン王子。今回のFIFA会長選では最終的にブラッター会長と1対1となり、2度目の投票の際に辞退していた。ヨーロッパを中心に世界各地から支持されている。
『BBC』の出馬予想:妥当な候補者。
▼右CB
ジェローム・シャンパーニュ氏(56歳/フランス)
元FIFA事務局長代理。今回のFIFA会長選に立候補する意向を表明していた。
『BBC』の予想:出馬はまだ決めかねている模様。
▼左CB
チョン・モンジュン氏(63歳/韓国)
韓国サッカー協会名誉会長。FIFA副会長も務めていたチョン・モンジュンは、ブラッター会長の辞任後、立候補を示唆していた。
『BBC』の予想:出馬しても勝つ見込みは低い。
▼左SB
ミハエル・ファン・プラーク氏(66歳/オランダ)
オランダサッカー協会会長。今回のFIFA会長選にも立候補していたが、アリ・フセイン王子を支持するために辞退していた。ブラッター会長辞任後、出馬の表明はしていない。
『BBC』の予想:出馬への意欲はまだ残っている。
▼右MF
ルイス・フィーゴ氏(42歳/ポルトガル)
元ポルトガル代表でバルセロナやレアル・マドリードで活躍。今回のFIFA会長選に出馬を表明していたが、辞退していた。ブラッター会長を激しく批判。
『BBC』の予想:出馬は未定の模様。
▼右セントラルMF
シェイク・アーマド・アル=ファハド・アル=アーマド・アル=サバーハ氏(51歳/クウェート)
アジアオリンピック評議会の会長。今回のFIFA総会で、FIFA理事に承認された。
『BBC』の予想:出馬しなくとも影響力をもつ実力者。
▼左セントラルMF
ミシェル・プラティニ氏(59歳/フランス)
ユヴェントスなどで活躍した元フランス代表MFで現在はUEFA(欧州サッカー連盟)会長。昨年、ブラッター会長を相手にした今回の出馬は否定したが、2019年の立候補は否定していない。汚職事件の際は、ブラッター会長に辞任を求めていた。
『BBC』の予想:今回は不出馬。2019年の立候補を目指す。
▼左MF
ダヴィド・ジノラ氏(48歳/フランス)
現役時代は、ニューカッスルやトッテナムで活躍したウィンガー。今回の選挙にも立候補したが取りやめ。また、すでに再選挙の出馬を表明している。
『BBC』の予想:素晴らしいサッカー選手だったが、政治家としては不完全。
▼右FW
サルマーン・アール・ハリーファ氏(49歳/バーレーン)
AFC(アジアサッカー連盟)会長。カタール・ワールドカップの特別委員会でもある。
『BBC』の予想:動向に注目。
▼左FW
ジーコ氏(62歳/ブラジル)
ブラジル代表のレジェンドで、現役時代に鹿島アントラーズでもプレーした元日本代表監督。先日、出馬を検討していると自身のフェイスブックで明言した。
『BBC』の予想:サッカー界での政治の経験はなく、初心者には支持を集めるのは難しい。