カナダ女子W杯の開催都市の1つであるモンクトン [写真]=FIFA via Getty Images
男子プロサッカーに比べてスピード感に欠けるなどの理由でまだ人気が劣る女子サッカー。だが、女子ワールドカップ カナダ2015の開幕に向け、イギリス紙『メトロ』は、女子サッカーが男子サッカーを観戦するよりも魅力的な理由を伝えている。
1、女子は大げさなリアクションをしない。
「男子サッカーはダイブやけがを痛がる素振りなどの演技が女子サッカーに比べて多い。女子サッカー選手の多くは狡賢いプレーを好まない。2011年の調査によると、男子サッカー選手はファールを受けた際に地面に倒れている時間が女子サッカー選手よりも30秒長い」
2、女子は時間を無駄に使わない。
「女子サッカー選手はピッチ上でプレーしている時間が相対的に長い。男子サッカー選手は交代時に女子サッカー選手よりも10秒長く使い、ゴールを祝うのに30秒長く使う」
3、グローバルな競争
「男子サッカーW杯の歴代優勝国が欧米と中南米に限られるのに対し、女子の場合は優勝候補がグローバルに遍在している。前回王者の日本、2回の優勝経験を誇るアメリカ、FIFAランキング1位のドイツが今大会における本命の優勝候補であるが、ブラジル、カナダ、フランスも優勝候補の一角にいる」
4、観戦のためにお金がかからない
「女子サッカーは生で観戦する場合でもチケット代が安く済む。たとえば、リヴァプールの男子プロサッカーの観戦チケットは最低でも37ポンド(約7000円)する一方で、同クラブの女子プロサッカーのシーズンチケットの値段はたった30ポンド(約5700円)にすぎない」
5、リベラルである
「男子サッカー界は排他的な傾向が強く、自らを同性愛者として認めているサッカー選手は極めて少ない。他方で、女子サッカー界はより開放的でリベラルである。たとえば、イングランド女子代表の主将を努めるケイシー・ストーニーは自らがレズビアンであることを公表している」
このように女子サッカーの観戦には多くの魅力的な点がある。6日から開幕するカナダ・女子ワールドカップを機会に女子サッカーを観戦してみてはいかがだろうか。