会見に臨んだA・サンチェス [写真]=LatinContent/Getty Images
チリで開催されているコパ・アメリカ2015は19日に大会9日目を迎える。18日、グループA第3節のボリビア代表戦を控えたアーセナルのチリ代表FWアレクシス・サンチェスが前日会見に臨み、チームメートのMFアルトゥーロ・ビダルについて言及した。同日付のイギリス紙『デイリー・メール』など各紙が報じている。
チリ代表としてコパ・アメリカに参加しているビダルは、オフとなっていた16日夜に交通事故を起こし、同選手から基準値を上回るアルコール量が検出されたため、警察に身柄を拘束されていた。その後釈放されたビダルは代表追放を免れたものの、17日に会見を行い「本当に後悔しているし、恥じている。僕にできるのは謝罪をすることだけだ。支えてくれた仲間、監督、国民、すべてに感謝したい」と涙ながらに謝罪の言葉を口にしていた。
これについてA・サンチェスは「彼には『アルトゥーロ、頑張るんだぞ』と声をかけたよ。彼に起きたことはとても困難なことだ。でもチームとしては少なくとも戦い続けなくてはならない。規律がないと僕らは間違ったことを犯してしまう。それは正しいよ。でも僕らは家族なんだ。彼をサポートするよ」と、チームとしてビダルをサポートしていくことを語った。
一方で、一部の選手からはビダルを非難する声も挙がっていると報じられているが、これについては「僕は人々が根も葉もない、真実ではない話をするのは嫌いだ。全選手が彼とともにいるし、僕はみんなが金曜日に彼のそばにいてくれることを望んでいるよ。大事なことはアルトゥーロと奥さん、みんなが無事だったということ。もうこの話は終わるべきで、コパ・アメリカに集中しなくてはならない」と、大会に向け気持ちを切り替えるよう促している。