ドローに終わったウルグアイ代表とパラグアイ代表の一戦 [写真]=LatinContent/Getty Images
コパ・アメリカ 2015 チリが20日に大会10日目を迎え、グループBの第3節でウルグアイ代表とパラグアイ代表が対戦した。
2011年大会の決勝と同カードとなったこの試合。ウルグアイは初戦のジャマイカ代表戦で勝利を収めたものの、第2戦のアルゼンチン代表戦では僅差の末に敗れてしまった。パラグアイ戦ではDFディエゴ・ゴディンを欠くため、苦しいチーム編成が予想される。一方、パラグアイは第1戦のアルゼンチン戦を劇的な形でドローに持ち込むと、2戦目のジャマイカ戦でも1点差で逃げ切り、グループBの首位に立った。両チームともに、グループ首位通過を目指して勝ち点3を積み上げたいところだ。
試合が動いたのは29分。ウルグアイが右CKを獲得すると、カルロス・サンチェスのクロスを頭で合わせたのはホセ・ヒメネス。叩きつけたヘディングシュートが枠の左に決まり、ウルグアイが先制する。
その後もウルグアイの攻勢が続く。37分、再び右CKの場面でC・サンチェスのクロスからJ・ヒメネスがヘディングシュート。先制点のリプレーのようだったが、ここはGKフスト・ビジャールがなんとか防いだ。しかしその後、DFがクリアしたボールがタッチラインを割らず、ディエゴ・ロランがボールを拾ってそのまま攻撃を続行。ロランが左サイドから中央に切り込んで右足ミドルを放つと、相手DFに当たったボールがペナルティエリア内のエディンソン・カバーニの足下へ。カバーニはワントラップから反転シュートを狙ったが、ここはわずかに枠の右に外れてしまった。
しかし、パラグアイもワンチャンスをものにする。44分、右CKを獲得すると、クロスに合わせたのはニアに飛び込んだルーカス・バリオス。ヘディングシュートがゴール右上に決まり、パラグアイが同点に追いついて前半を終了する。
パラグアイは同点に追いついたものの、試合の展開はやや押され気味。63分には追い打ちをかけるようにアクシデントに見舞われてしまう。中盤を支えていたネストル・オルティゴサが左太ももを痛めて途中交代。リカルド・オルティスがピッチに投入される。
直後の65分、ウルグアイに決定機が訪れる。左サイドを突破したロランがオーバーラップしてきたアルバロ・ペレイラへスルーパス。A・ペレイラがペナルティエリア左からクロスを上げると、途中出場のクリスティアン・ストゥアーニが頭で合わせたが、わずかに枠の右に外れてしまった。さらに68分にも、ロングスローのこぼれ球をカバーニがボレーシュートを放ったが、ここはビジャールにガッチリとキャッチされてしまう。
パラグアイのアクシデントは続く。71分に同点ゴールを挙げたバリオスが負傷交代。ロケ・サンタ・クルスをピッチに送り込んだ。
互いに追加点を奪うことが出来ずに迎えた後半アディショナルタイム3分。パラグアイはペナルティエリア左手前でボールを受けたデルリス・ゴンサレスが中央へ切り込み右足シュート。しかし、ここはGKフェルナンド・ムスレラに弾かれてしまい、得点には至らず。このまま1-1のドローに終わった。
グループBは、同日に勝利を収めたアルゼンチンが勝ち点7で首位通過。同5のパラグアイが2位、同4のウルグアイが3位でグループ突破を決めている。準々決勝ではウルグアイが24日にチリ代表と、パラグアイが27日にグループCの首位チームと対戦する。