決勝点を決めたイスラ(左)[写真]=LatinContent/Getty Images
24日、コパ・アメリカ2015準々決勝が行われ、開催国のチリ代表と前回王者のウルグアイ代表が激突した。互いの意地がぶつかり合う熱戦は、一進一退の攻防を繰り広げた。
ウルグアイが立ち上がりから立て続けにチャンスを作り出す。3分、ふわりと浮かせたスローインをゴール前に入れるも相手GKに弾かれる。こぼれ球をクリスチャン・ロドリゲスが狙ったが、得点には至らず。8分、マウリシオ・イスラがペナルティエリア内右の深い位置からマイナスのクロスを上げると、エドゥアルド・バルガスが右足ボレーシュートで合わせたが、枠を捉えることができない。
前半を半分過ぎた頃から、チリが細かいパスを繋ぎながらゴール前に迫る。33分、エリア手前正面のアルトゥーロ・ビダルが右サイドのホルヘ・バルディビアにパスを出す。バルディビアが一気に逆サイドへ低いボールを入れると、走り込んだアレクシス・サンチェスが頭で合わせにいったが、ゴール左に外れる。36分には、ビダルが強烈なミドルシュートを放つも、ボールはGK正面に収まった。攻撃のリズムが出てきたチリだったが、グループリーグを2失点で終えたウルグアイの守備を崩すことができず、スコアレスで前半を終える。
後半、ウルグアイが数的不利に陥る。63分、ボールのない場所でゴンサロ・ハラに手を出したとしてエディンソン・カバーニにこの試合2枚目のイエローカード。カバーニは審判に猛抗議するが認められず、退場処分となった。そのウルグアイは77分、エリア手前でパスを受けたクリスチャン・ロドリゲスが右サイドに展開。マティアス・コルホが右足を思い切り振り抜いたが、シュートはわずかにゴール左に外れた。
均衡を破ったのはチリだった。81分、左サイドからゴール正面に上げたクロスはフェルナンド・ムスレラにパンチングで防がれたが、大きく弾いたボールをエリア手前のバルディビアが右に流したところをイスラが右足シュートでゴール右隅に流し込み、待望の先制点を奪った。
ウルグアイは終盤にホルヘ・フシレが2枚目のイエローカードを受け、カバーニに続き退場。選手およびオスカル・タバレス監督までもが審判に詰め寄り、荒れた展開に。最後はタバレス監督に退席が命じられ、試合が再開するもスコアは動かず。チリが1-0で勝利を収め、一番乗りでベスト4進出を決めた。
チリは、25日に行われるボリビア代表対ペルー代表の勝者と29日に準決勝を戦う。
【スコア】
チリ代表 1-0 ウルグアイ代表
【得点者】
1-0 81分 マウリシオ・イスラ(チリ代表)