PK戦を制したアルゼンチン代表 [写真]=LatinContent/Getty Images
コパ・アメリカ2015準々決勝が26日に行われ、アルゼンチン代表とコロンビア代表が対戦した。
優勝候補のアルゼンチンは、強豪揃いのグループBを2勝1分けの首位で通過。一方のコロンビアは1勝1分け1敗と苦しんだが、C組3位で準々決勝に進出した。
試合は立ち上がりからアルゼンチンがペースを握る。6分、左サイドでスルーパスを受けたアンヘル・ディ・マリアがグラウンダーのクロスを送ると、ニアに走りこんだハビエル・パストーレが左足でダイレクトシュート。ボールはゴール左下に飛んだが、GKダビド・オスピナに弾き出されてしまった。
コロンビアは立ち上がりから押し込まれる形となり、早々に1枚目の交代カードを切る。24分、FWのテオフィロ・グティエレスを下げて中盤のエドウィン・カルドナを投入し、バランスをとりにいく。
しかし、流れは変わらずにアルゼンチンがビッグチャンスを作る。26分、最終ラインのニコラス・オタメンディが右サイドへ大きく展開。右サイドでボールを受けたハビエル・パストーレが縦に突破を仕掛けてペナルティエリア右横まで持ち込む。パストーレが中央へ折り返しのボールを送ると、ニアに走りこんだセルヒオ・アグエロが右足でダイレクトシュート。しかし、ここはGKダビド・オスピナが逆を突かれながらも左足でセーブした。さらにこぼれ球をリオネル・メッシがヘディングで押し込みにかかったが、ここもオスピナが驚異の反応を見せ、アルゼンチンに得点を許さなかった。
続く39分、ゴール前でボールを持ったパストーレが左サイドにパスを送ると、ペナルティエリア左で待っていたアンヘル・ディ・マリアがダイレクトで速いクロスを供給。ゴール前にはアグエロが飛び込んでいたが、直前でクリスティアン・サパタにカットされてしまう。このクリアボールがゴール左に飛び、あわやオウンゴールという場面だったが、またもオスピナの好守にあってしまう。
前半はアルゼンチンが終始攻めこむ展開となったが、スコアレスのまま終了。コロンビアはシュート0に抑えこまれ、イエローカードを4枚受けるという苦しい前半となった。
後半もアルゼンチンがボールをキープし、攻めこむ展開は変わらない。53分、ペナルティエリア右でFKを獲得すると、メッシが直接狙ったが、シュートは枠の上を越えてしまった。
67分、コロンビアがようやくチャンスを作る。左CKを獲得すると、はメス・ロドリゲスがクロスボールを供給。ニアに飛び込んだジャクソン・マルティネスがヘディングシュートを放ったが、ここはGKセルヒオ・ロメロの正面だった。
試合を支配しながらもなかなかゴールが奪えないアルゼンチン。73分にアグエロを下げてカルロス・テベスを投入する。一方のコロンビアもJ・マルティネスに代えてラダメル・ファルカオをピッチに送り込んだ。
80分、アルゼンチンに決定機が訪れる。左CKからディ・マリアがクロスを送ると、ゴール前のオタメンディが右足でボレーシュートを狙う。シュートは枠の右に飛んだが、ここもオスピナがコースを変える。ボールはそのまま右ポスト内側に当たり、ゴールラインを割りかけるが、フアン・スニガがなんとかクリアした。
さらに88分、途中出場のエベル・バネガが相手DFの裏に浮き球のパスを送ると、抜けだしたテベスがキーパーと一対一になりかけたが、必死に戻ったジェイソン・ムリージョがなんとかクリアした。
アルゼンチンは最後までコロンビアを崩し切れず、試合はPK戦に持ち込まれた。互いに3人目までを決めると、コロンビア4人目のルイス・ムリエルのシュートは枠の上に外れてしまう。アルゼンチンは5人目のルーカス・ビリアが枠の右に外してしまった。6人目は互いに失敗し、コロンビアは7人目のムリージョが失敗。アルゼンチンは7人目のテベスがきっちりと決め、準決勝進出を果たした。
勝利したアルゼンチンは、30日に行われる準決勝でブラジル対パラグアイの勝者と対戦する。