ディ・マリア(手前右)のゴールを喜ぶアルゼンチン代表メンバー [写真]=LatinContent/Getty Images
コパ・アメリカ2015準決勝が6月30日に行われ、アルゼンチン代表とパラグアイ代表が対戦した。
アルゼンチンは、準々決勝でコロンビア代表と対戦し、PK戦の末に勝利を収めてベスト4に進出。対してパラグアイは、同じくPK戦で優勝候補のブラジル代表を下し、2大会連続の準決勝進出を果たした。
29日に行われたもう1つの準決勝は、チリ代表がペルー代表に2-1で勝利し、決勝進出。アルゼンチンとパラグアイの勝者が、決勝で開催国のチリと激突することとなる。
試合は、開始15分で動く。左サイドでFKを獲得したアルゼンチンは、リオネル・メッシからのボールに反応したマルコス・ロホが、こぼれ球を左足で押し込んでゴールネットを揺らした。失点を許したパラグアイは24分にアクシデントが発生。ブラジル戦では同点のPK弾を決めたデルリス・ゴンサレスが負傷し、そのまま27分にラウール・ボバディジャと交代になった。
するとその直後、メッシからのパスを受けたハビエル・パストーレが、ペナルティエリア内右に侵入したところで右足を振り抜くと、シュートは枠の左隅に突き刺さった。アルゼンチンがリードを2点に広げる。一方のパラグアイはまたも負傷に泣く。けがを負ったロケ・サンタ・クルスを下げてルーカス・バリオスを投入し、早くも交代枠2枚の使用を強いられた。
だが、そのパラグアイも意地を見せる。43分、アルゼンチンDFニコラス・オタメンディのロングフィードを、ハーフライン付近でブルーノ・バルデスが頭で弾き返すと、そのボールにバリオスが反応。そのままエリア手前中央で左足を振り抜き、ゴール左に決めた。アルゼンチンが2点リードを奪うも、パラグアイが1点返して前半を折り返す。
後半に入って47分、ダイレクトのパス交換からパストーレが持ち上がり前線へラストパス。エリア内左に抜け出したアンヘル・ディ・マリアがダイレクトでシュートを放つと、ゴール右隅に決まった。アルゼンチンは後半開始早々に再びリードを2点に広げると、ここからゴールドラッシュとなる。
53分、メッシがドリブルでエリア手前中央へ持ち上がり、エリア内左へパス。パストーレのシュートは、GKフスト・ビジャールに阻まれるが、そのこぼれ球をディ・マリアが押し込んで4点目を奪った。80分には左サイドからのディ・マリアのクロスに、パラグアイDFの間に入ったセルヒオ・アグエロが頭で合わせてゴール。さらに83分には、メッシが倒れながらもエリア内中央へパス。途中出場のゴンサロ・イグアインが反応し、ダイレクトでゴール左に決めて試合を決定づけた。
このまま試合はタイムアップ。6ゴールを挙げたアルゼンチンが、パラグアイに6-1の圧勝。2大会ぶりの決勝へ駒を進めた。
アルゼンチンは、7月4日に行われる決勝で開催国のチリと激突。パラグアイは、同月3日に行われる3位決定戦でペルーと対戦する。
【得点者】
1-0 15分 マルコス・ロホ(アルゼンチン)
2-0 27分 ハビエル・パストーレ(アルゼンチン)
2-1 43分 ルーカス・バリオス(パラグアイ)
3-1 47分 アンヘル・ディ・マリア(アルゼンチン)
4-1 53分 アンヘル・ディ・マリア(アルゼンチン)
5-1 80分 セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン)
6-1 83分 ゴンサロ・イグアイン(アルゼンチン)