バーゼルに所属する柿谷洋一郎 [写真]=Getty Images
バーゼルに所属するFW柿谷曜一朗が8日に、スイス紙『Basler Zeitung』のインタビューに応じ、スイスの文化や生活について語っている。
2014年夏にバーゼルへ移籍してから1年が経ったが、典型的なヨーロッパ人になったかと問われると、「ノー。ここで溶け込むために全力を注いでいるよ」と答えた。
そして「スイスの文化は(日本とは)全く違いますね。ここでは、友人や家族との関係がすごく大切にされているのが印象的です。日本ではそれほどでもないので。それ以外だと、アジアでは当然のことがここではそうでなかったりというような、小さなことかな。たとえば、日本では食事に箸を使うけど、スイスの食卓に箸はありませんよね。だから、箸なしで食べなくてはならず、フォークとナイフにチェンジしましたよ」と、文化の違いに言及している。
ただ、日本との違いはあるものの「気持ちよく暮らしています。バーゼルの街中へ行けば、人々はとてもフレンドリーに接してくれる。だから、レストランやカフェにも立ち寄りやすい」と、快適に過ごしている様子だ。
街を歩いていると気づかれることも多いようで、「話かけられることはしょっちゅうですね。そうなると面白いのが、僕が彼らに対して、ドイツ語ではなく英語でもう一度言ってくれと言わなければいけないことです」と話し、「この1年間、英語で理解できるように相当努力したんですよ。英語には力を入れたけど、ドイツ語はまだですね」と、言語学習に力を入れているものの、ドイツ語の習得はいまいちであると明かした。
食事については「(日本食レストランには)たまに行きますね。でも1番いいのは自炊すること。そうすれば、食べたいものを食卓に並べられますから」と答えている。
バーゼル加入1年目の昨シーズンは、リーグ戦の出場が14試合にとどまり、3得点に終わった柿谷。しかしスイスでの生活に問題はないようで、2年目を迎える新シーズンでの活躍を目指すこととなる。