バルセロナ時代のMFケイタ(右から2人目)とレアルのDFペペ(左) [写真]=Getty Images
ローマに所属するMFセイドゥ・ケイタが、またもレアル・マドリード所属のポルトガル代表DFペペとの握手をスルーした。スペイン紙『スポルト』が18日に報じている。
ローマは、18日に行われたインターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)2015のオーストラリア・ラウンドで、レアル・マドリードと対戦した。スコアレスで迎えたPK戦、先攻後攻を決めるコイントスのためにキャプテンを務めていたケイタとぺぺが対峙。終了後、ケイタはそのままチームの下へ戻り、ペペは審判団とだけ握手していた。
昨年夏に北米で行われたインターナショナル・チャンピオンズ・カップのローマとレアル・マドリードの対戦でも、試合前にケイタがペペの握手を拒否。さらには、ペペに対して水入りのペットボトルを投げつけて、一触即発の事態となっていた。
当時ケイタは、バルセロナに所属していた時代に、ペペから人種差別発言を受けていたことが理由だったと明言。「バルセロナでプレーしていた頃、ペペは僕を『マカク』、つまり『サル』と呼んだんだ。それからは、彼を価値のないやつだと見ている。それが理由で僕は彼と握手したくなかったんだ」と説明している。
さらに、ペットボトルを投げたことについては、「彼の態度は異常だよ。僕の所へ来て、なぜ握手しないのか問うのではなく、僕に向かってツバを吐くことを選んだんだ。そんなやつを受け入れることはできない。彼の目には、僕が人間として映っていないのに、なぜ彼と握手しなければならないのか本当に分からない」と語っていた。