リーベル・プレートに所属するFWカベナギ [写真]=LatinContent/Getty Images
リーベル・プレートに所属する31歳の元アルゼンチン代表FWフェルナンド・カベナギは、11日に大阪で行われるコパ・スルガ・バンク(スルガ銀行チャンピオンシップ)のガンバ大阪戦には参加せず、チームにも帯同しない意向を示している。それに留まらずカベナギはリーベルの退団も検討している模様で、現地報道ではこのまま現役を退くのではないかとの憶測まで飛び交っている。
2014年にメキシコのパチューカから移籍してきたカベナギは元々リーベルの生え抜きで、2004年にスパルタク・モスクワ(ロシア)へ移籍すると、その後ボルドー(フランス)へ移籍。そして2010年以降は複数のクラブチームを渡り歩いた。リーベルがクラブ史上初の2部降格の憂き目に遭った2011年には古巣に復帰して19ゴールを決める活躍をみせ、1年での1部昇格に貢献している。
だが2014年の下半期は右足の種子骨に炎症を起こし長期療養を余儀なくされたカベナギは、この時点でも現役引退を考えていたという。しかし難病を克服して戦列に復帰すると、2015年は国内リーグ18試合、リベルタドーレスにも7試合とコンスタントに出場している。
先のリーグ戦では1試合で4ゴールを決めるなどまだまだ現役を続けられそうであり、カベナギ自身も引退を明言してはいない。だが同選手はコパ・リベルタドーレスの決勝進出が決まった時点で、8月に大阪で行われるコパ・スルガ・バンク(スルガ銀行チャンピオンシップ)には帯同しない意向をチームに伝えていて、会長や監督の了承を得ていたという。
昨年患った右足種子骨の炎症が完治しているわけではなく、無理を圧してピッチに立っていたカベナギ。コパ・リベルタドーレス優勝の直後には、「私のリーベルでのキャリアはここで終了だ」とも述べているため、リーベルの退団は濃厚とみられているが、もしかするとこのまま現役引退を決断する可能性もある。
8月11日に大阪へ行かないことは明言しているカベナギ。リーベル退団と現役引退について公式な発表は一切ないが、その去就がにわかに注目されている。
(記事/Cartao Amarelo)