ザルツブルク所属のFW南野拓実(写真は8月のもの) [写真]=Getty Images
オーストリア・ブンデスリーガ第7節が30日に行なわれ、シュトゥルム・グラーツとFW南野拓実が所属するザルツブルクが対戦した。南野は4試合ぶりにベンチスタートとなった。
ザルツブルクはここまでリーグ戦6試合を2勝2分け2敗と勢いに乗れていない。前節はオーストリア・ウィーンと2-2の引き分けで終わり、2試合ぶりの勝利を狙う。一方のシュトゥルム・グラーツはここまで2勝3分け1敗。前節、リートに0-1で敗れ今シーズン初黒星を喫していた。
試合は開始3分、シュトゥルム・グラーツがルーカス・スペンドルホーファーのオウンゴールで、ザルツブルクに先制点を献上。前半はザルツブルクの1点リードで折り返す。
後半に入って53分、ハニ・ムフタールからのロングボールでペナルティエリア内右に抜け出したヨルディ・レイナが右足シュートを決めて、ザルツブルクが追加点を獲得した。
ザルツブルクは64分に、ムフタールを下げて、南野を投入。するとその2分後に南野が追加点を獲得する。シュテファン・ライナーが相手GKのパスをカットしエリア内に侵入。飛び出した相手GKと混戦になるが、最後はライナーの中央への折り返しに、ファーサイドの南野が右足で押し込んで、チーム3点目を奪った。南野は今シーズンのリーグ戦で2得点目。27日のヨーロッパリーグ予選プレーオフ・セカンドレグのディナモ・ミンスク戦に続き、公式戦で2試合連続ゴールとなった。
3点リードを奪い試合は決まったかに思われたが、グラーツが終盤に意地を見せる。70分、エリア内中央のヨシプ・タディッチの落としを、アネル・ハジッチがダイレクトで右足を振り抜く。強烈なシュートはザルツブルクDFに当たり、コースが若干変わり、ゴール右隅に突き刺さった。さらに88分、左CKから、ダニエル・オッフェンバッハーのボールに、タディッチが頭で合わせて、シュートを枠の左隅に決めた。
1点差に詰め寄ったグラーツだったが、反撃もここまで。ザルツブルクは南野の1点を守り切り、3-2で今シーズンのリーグ戦で3勝目を収めた。なお、南野は後半の64分から途中出場している。
ザルツブルクは次節、9月12日にアウェーでグレーディヒと対戦する。
【スコア】
シュトゥルム・グラーツ 2-3 ザルツブルク
【得点者】
0-1 3分 オウンゴール(ルーカス・スペンドルホーファー)(ザルツブルク)
0-2 53分 ヨルディ・レイナ(ザルツブルク)
0-3 66分 南野拓実(ザルツブルク)
1-3 70分 アネル・ハジッチ(グラーツ)
2-3 88分 ヨシプ・タディッチ(グラーツ)