アルゼンチン代表のメッシ(左)とラベッシ(右) [写真]=LatinContent/Getty Images
国際親善試合が8日に行われ、メキシコ代表とアルゼンチン代表が対戦した。
4日に行われたボリビア代表との親善試合で7-0と大勝を収め、攻撃陣の強さを見せつけたアルゼンチン代表。ボリビア戦に65分からの出場し2ゴールを挙げる活躍を見せていたFWリオネル・メッシがこの日の試合では先発に名を連ねている。
試合は19分にメキシコの得点で動く。前線に抜けだしたラウール・ヒメネスをアルゼンチンのニコラス・オタメンディがエリア内で倒してしまいPKの判定。これをハビエル・エルナンデスがゴール右下に決めた。メキシコは44分にも、ディフェンスラインでのパス回しをカットしたエルナンデスがGKと1対1の決定機を迎えたが、シュートはわずかに枠の上に外れてしまい追加点には至らず、1-0で前半を折り返す。
後半に入ってもメキシコがチャンスを作る。59分、カウンターで一気に最前線のエルナンデスにボールが渡ると、ドリブルで持ち運んだエルナンデスはエリア手前右のヒメネスにラストパス。ヒメネスはダイレクトで右足を振りぬいたが、このシュートはゴール右に外れた。
試合を優位に進めるメキシコは70分に追加点を奪う。左サイドからのマイナスのクロスを中央で受けたエクトル・エレーラがワントラップから右足一閃。強烈なシュートはGKの手を弾いてゴールネットを揺らした。
2点のリードを許し敗戦濃厚となったアルゼンチンが反撃を開始したのは85分。ピッチ中央からメッシが左サイドを駆け上がったエセキエル・ラベッシに浮き球のパスを送ると、飛び出したGKのミスをついたラベッシが倒れ込みながら左足でクロスを供給。エリア内にいたセルヒオ・アグエロが無人のゴールにシュートを流し込み、1点差に詰め寄った。
すると直後の89分、アルゼンチンのエースが試合を振り出しに戻す。左サイドでボールを受けたアグエロが、一瞬の隙をついてDFの裏をとったメッシに浮き球のスルーパスを送る。絶妙なタイミングでエリア内左に抜けだしたメッシは胸トラップから左足ボレーを放つと、シュートはゴール右下に決まった。
試合は結局このまま終了。2点をリードされたアルゼンチンが終盤の4分間で同点に追いつき2-2の引き分けに終わっている。
【得点者】
1-0 19分 ハビエル・エルナンデス(PK)(メキシコ)
2-0 70分 エクトル・エレーラ(メキシコ)
2-1 85分 セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン)
2-2 89分 リオネル・メッシ(アルゼンチン)