ブラッター会長は活動を継続へ…弁護士「違法なことはしていない」

ブラッター

FIFAの会長を務めるブラッター氏 [写真]=Getty Images

 汚職の疑いでスイス検察によって捜査を受けているFIFAのゼップ・ブラッター会長が、今後も活動を続けていくことが明らかになった。28日付のイギリス紙『ガーディアン』が報じている。

 ブラッター会長は2005年にCFU(カリブ海サッカー連合)と放映権に関する契約を結んだ件に関して、背任の容疑がかけられている。また、2011年にはUEFA(欧州サッカー連盟)のミシェル・プラティニ会長に対し200万スイスフラン(約2億5000万円)の賄賂を支払ったという疑いもある。

 同会長の弁護士を務めるロレンツ・エルニ氏は、「本日、ブラッター会長は職を続けることをFIFAのスタッフへ伝えた。そして、違法なことや不適切なことはしていないと繰り返し、会長を続けると明かしている」と、声明を発表した。

 プラティニ氏の問題に関しては、「ブラッター会長は金曜、プラティニ氏が1998年からアドバイザーとして貴重な雇用関係を結んでいたという真実をスイス検察と共有した。支払いは正当な報酬で、FIFA内で会計処理を済ませたことを伝えている」と、疑惑を否定。

 そして、「捜査が続いているため、現時点でブラッター会長はこれ以上の質問には回答しないだろう」と、今後の対応について伝えている。

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