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FIFAが緊急で臨時理事会を開催…田嶋理事「膿は出し尽くさなければいけない」

2015.10.11

FIFA理事を務める田嶋幸三氏 [写真]=FIFA via Getty Images

 FIFA(国際サッカー連盟)理事を務める日本サッカー協会の田嶋幸三副会長は10日、イラン・テヘラン市内で行われた日本代表の練習を視察。トレーニング終了後に記者団の質問に応え、取り沙汰されている幹部の職務停止処分などについて、「すぐに一回話をしなければならない緊急事態」として、10月20日にチューリッヒでFIFA臨時理事会が開催されることを明らかにした。

 世界を揺るがす汚職事件は、一向に収まるところを知らない。FIFA倫理委員会は8日、ゼップ・ブラッター会長、ミシェル・プラティニ副会長兼UEFA(欧州サッカー連盟)会長、ジェローム・ヴァルケ事務局長に90日間の職務停止処分を科すと発表。来年2月のFIFA会長選出馬を明言していたチョン・モンジュン元副会長には罰金と6年間の活動停止処分を申し渡していた。

 この事態を受け、田嶋理事は「FIFAの評判を落とすようなことになってしまったのが残念で仕方がない」と話し、「以前から言っているように膿は出し尽くさなければいけない。もしかすると他にも出てくる可能性がある」と続けた。

 緊急開催されるFIFA臨時理事会の招集理由に関しては「特に書かれていなかった」と話した一方で、「今回の事情説明も含め、いろいろな議題が提案されている。FIFAの対応について、今後の会長選についてなど様々なことに関してレターが出ている」と、FIFA会長選延期を含めた話し合いがなされる方向性を説明。さらに「(問題が)五月雨式に出てくるようでは、いつになったらリカバリーできるのか、誰を中心にしてFIFAを改革していくのかすら分からない。スポンサー離れなど様々な問題があるし、多くの選手たちや世界中の何十億人というサッカーファンの方々に本当に申し訳ない。誰をトップにして改革を行っていくのか。外に対しては上が変わる、人が変わるところを見せない限りは誰も信用してくれない」と危機感を強め、大改革への意欲を見せた。

文=青山知雄

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