得点を喜ぶアルビレックス新潟シンガポールのメンバー
2015Sリーグ(シンガポールリーグ)第24節が26日に行われ、アルビレックス新潟シンガポールとゲイラン・インターナショナルが対戦した。リーグ戦で5試合勝利から遠ざかっている暫定4位のアルビレックス新潟シンガポール(勝点33)、対するはかつてアルビレックス新潟シンガポールで活躍したDF市川祐樹、DF福田健人、MF乾達朗、FWブルーノ・カスタ二ェイラら、4人の日本人選手を擁するゲイラン・インターナショナル。アルビレックス新潟シンガポールの本拠地ジュロンイーストスタジアムでは、8月以来のホームゲームとなった。
試合は開始7分、アルビレックス新潟シンガポールがまず決定機を作る。左サイドからFW多木理音が低いクロスを送ると、走りこんだMF木暮郁哉がトラップ。すぐさま反転して左足でシュートを放つが、惜しくもクロスバーを弾く。立ち上がりから攻勢に出て先制点を狙う。
19分、相手選手との接触でFW井畑翔太郎が負傷、代わりにMF向井勇祐が入る。前半早々に交代枠を1人使うこととなる。21分、ゲイラン・インターナショナルのファーストシュートはDF市川祐樹。左サイドから持ち込み、一旦跳ね返したボールをDF市川祐樹がミドルシュートを放つが、枠を捉えられない。一方でアルビレックス新潟シンガポールは23分、ゴール正面やや左からFKをMF木暮郁哉が直接狙うがクロスバーを越えてしまう。35分にはゲイラン・インターナショナルがロングボールからそのままシュートに持ち込むが、強烈な一撃はGK野澤洋輔が右手一本でセーブ。44分、アルビレックス新潟シンガポールは右サイドからMF木暮郁哉がドンピシャのクロスを送るが、FW多木理音のヘディングシュートはGKにキャッチされ、そのまま前半を終えた。
後半開始早々の47分、左サイドFW多木理音のクロスがこぼれたところをMF向井勇祐がフリーでシュート。決まったかに思われたが枠を外し、決定機を逃してしまう。58分にはDFが跳ね返したところをMF木暮郁哉が拾い丁寧なクロス、そこに走りこんだFW多木理音がヘディングシュート。綺麗な軌道を描きゴール右隅に飛ぶが、GKのファインセーブに防がれ先制とはならない。63分、DF山田樹のロングボールからチャンスを作ると右サイドをオーバーラップしたDF山田幹也からパスを受けたMF長崎健人が鋭い切り返しで相手DFを置き去りにしクロスを送る。胸でワントラップしたFW多木理音が右足で決定的なシュートを放つが、必死に飛び込んできたDFにブロックされてまたしても得点には至らない。
アルビレックス新潟シンガポールはなかなか得点を奪うことができなかったが75分、ついに先制に成功する。左サイドからパス交換しペナルティエリア手前からMF木暮郁哉がスルーパス。ここに長い距離をオーバーラップしてきたDF山田樹が走りこみエリア内に侵入すると飛び出してきたGKの上をループシュート、これがDFに当たるとそのままゴール。アルビレックス新潟シンガポールがオウンゴールで先制点を挙げる。続く80分にはDFのクリアボールをカットしたMF木暮郁哉がそのままドリブルで持ちこみGKの脇を抜いてシュート、しかしわずかながらGKが触り惜しいチャンスを逃す。だがここでCKを獲得するとMF木暮郁哉の正確なキックにニアサイドに飛び込んだMF向井勇祐がヘディングで合わせてゴール。ここまで前線で奮闘してきたMF向井勇祐の嬉しい今季初ゴールで追加点を挙げる。残りのアディショナルタイムも危なげなくアルビレックス新潟シンガポールが逃げ切り試合終了。アルビレックス新潟シンガポールは2ゴールの快勝で6試合ぶりの勝利を挙げることに成功。次節は10月30日(金)、アウェイでウォーリアーズと対戦する。
【スコア】
アルビレックス新潟シンガポール 2-0 ゲイラン・インターナショナル
【得点者】
1-0 75分 オウンゴール(アルビレックス新潟シンガポール)
2-0 80分 向井勇祐(アルビレックス新潟シンガポール)