カンボジア代表で2トップを組むことが予想されるラボラヴィー(左)、ウドン(右)
17日に日本代表を迎え撃つカンボジア代表に、頼りのエースストライカーが戻ってくることになりそうだ。
彼の名はプラク・モニ・ウドン。カンボジアリーグのスヴァイリエンでプレーするストライカーはU─23カンボジア代表のキャプテンを務め、現地法人のトヨタカンボジアが新車のイメージキャラクターとして起用するほどの人気選手でもある。9月に行われた日本代表戦は遠征直前に負傷辞退し、埼玉スタジアムのピッチに立つことはできなかったが、今回の代表チームでは主将候補になっているという。
偶然にもスタジアム付近のホテルに滞在中のカンボジア代表と同宿になり、選手や関係者から話を聞くことができた。
カンボジア代表のアシスタントコーチによると、「ウドン? 背番号7の選手だね。今回はおそらくプレーできるよ」と話しており、日本戦の出場が濃厚になっている様子。15日に食堂で一緒になったウドンも「もうケガは大丈夫。僕たちにとっては大きなチャレンジ。すごく楽しみにしているよ」と笑顔を浮かべていた。
また、前回対戦でキャプテンマークを巻いた9番のクオン・ラボラヴィー(ボンケット・アンコール)は「ウドンとは以前同じチームで2トップを組んでいたから、コンビネーションは全く問題ない。今回も彼と横並びになってポジションチェンジしながらゴールを狙うよ」と相性の良さをアピール。さらに「ドルトムントの試合はいつもテレビで見ている。カガワが大好きなんだ」と日本代表の背番号10を日頃からチェックしていることを明らかにした。
ちなみに“うどん”は香川真司(ドルトムント)の大好物で、日本へ帰国した際に必ず口にしているという。その事実をウドンに聞いてみたところ、残念ながら本人は“うどん”という食べ物を認識していなかったが、隣りにいたラボラヴィーが「It’s Japanese famous noodle」と教えてあげていた。このあたりも抜群のコンビネーションたるゆえんなのかもしれない? とにもかくにも復帰濃厚のウドン、そしてラボラヴィーとの2トップには要警戒だ。
文=青山知雄