シリアとトルコの国境付近でロシア軍機がトルコ軍によって撃墜された事件により、ロシア・トルコ両国の間では緊張が高まっている。トルコにとってロシアは主要貿易相手国でもあるのだが、ロシアは経済制裁に踏み切ることを決めた。
そして、この両国の緊張関係は、サッカー界にも波及している。イギリスメディア『BBC』によると、この冬の移籍市場において、ロシアのクラブはトルコの選手と契約することが禁止される見込みだという。
ロシアのスポーツ大臣であるヴィタリー・ムトコ氏は「各クラブはすでに(トルコ出身選手との契約禁止の)メッセージを受け取っている」と述べた。さらに、「この期間に誰が(トルコ人選手との契約を)望むだろうか、そのような可能性はないだろう」とも語っている。
なお、現在ロシアでプレーしているトルコ人には、ルビン・カザンのMFギョクデニズ・カラデニズなどがいる。ムトコ氏は「既存の契約がある者は、働き続けることになるだろう」とも述べ、同選手らに対する制裁は行われない考えを示した。
2018年のワールドカップ開催地でもあるロシア。そのスタジアム建設にはトルコの企業も関わっているが、それについても業務継続が認められると同氏は話したという。
(記事提供:Qoly)