今年1月に現役を引退したリケルメ氏 [写真]=LatinContent/Getty Images
アルゼンチンが誇る司令塔の現役復帰は本当にありうるのか。2016年からエクアドルの名門リガ・デ・キトを指揮するクラウディオ・ボルギ監督は28日、元アルゼンチン代表MFフアン・ロマン・リケルメ氏に対して現役復帰するよう説得する意向を明かした。
2015年1月に現役引退を表明したリケルメ氏は、ボカ・ジュニオルス時代の2010年とアルヘンティノス・ジュニオルス時代の2014年に二度ボルギ監督の下でプレーしていて、同監督は当時からリケルメ氏を重用していた。同監督の眼には、リケルメが今もなお十分通用すると映っているのか。
ブエノスアイレスのラジオ局「Radio Mitre」のインタビューに応じたボルギ監督は、同氏の現役復帰提案について次のような見解を示している。
「フロントからのゴーサインがあり次第、私は最初にリケルメの獲得に向けて動くつもりだ。もしもリケルメが現役に復帰してもかまわないと思っている場合になるが、彼が入団すればチームにとっては大きな戦力補強となるのは間違いない」
さらにボルギ監督は、リケルメ氏について「彼はピッチ上のアイデアが豊富であるだけでなく、非常に謙虚だし、周囲の人の信念を理解しようと努力する。その人間性はチームの成長に大きく影響すると思っている」と絶賛している。
リガ・デ・キトは現時点で外国人枠に空きがあり、かつチームが2016年のコパ・リベルタドーレスに出場する予定である。上記も踏まえて、国際経験が豊富な司令塔の獲得がボルギ監督にとっての最優先事項となっているようだ。
かくして南米各国の報道機関が報じているように、37歳のリケルメはピッチに戻ってくるのか。
(記事/Cartao Amarelo)