トロントFCからドラフト1位指名を受けたメリーランド州立大MF遠藤翼(左)(写真は2013年) [写真]=Getty Images
メジャーリーグサッカー(MLS)のトロントFCは、14日に行われた2016 MLSスーパードラフトの1巡目でメリーランド州立大MF遠藤翼を指名した。同日、クラブ公式HPが発表した。日本人のMLSドラフト指名はDF木村光佑(現アトランタシルバーバックス)以来9年ぶりとなる。
カナダからMLSに越境参加しているトロントFCに1巡目(全体の9番目)で指名された遠藤。本人も驚きを隠せなかったようで「信じられないです。2巡目、3巡目になるだろうと思っていました。なんて言っていいかわからないです。指名してくれたトロントFCに感謝したいです」と喜びを表した。
現在22歳の遠藤はJFAアカデミー福島の第1期生で、12歳から18歳まで同アカデミーに在籍。海外研修プログラムを通じてメリーランド州立大の練習に参加し、同大への入学を決めた。留学当初は英語が得意ではなかったようで「(アメリカでの生活は)とてもタフでした。新しい環境、新しい人々、新しい文化に適応するのは簡単ではなかったです」と困難な挑戦だったという。
それでも多くの人びとに支えられ、2年生時の2013年にはNCAA男子ディビジョンIサッカーチャンピオンシップ(全米選手権決勝)に出場。選手として成功を収め、ドラフト1位を勝ち取った。日本人初の1位指名という快挙に遠藤は「チームメイトやコーチのおかげで今の僕がいます」と感謝の言葉を口にした。
トロントFCには昨シーズンのMLSでMVPと得点王を獲得したイタリア代表FWセバスティアン・ジョヴィンコや、アメリカ代表MFマイケル・ブラッドリー、同FWジョジー・アルティドールらが所属する。トップクラスの選手たちとチームメイトになることについては「彼らに会って一緒にプレーするのが待ちきれないですし、彼らから多くのことを学びたいです」と興奮を隠せない様子で語った。
By サッカーキング編集部
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