バルセロナでプレーするスアレス(左)とネイマール(右) [写真]=Anadolu Agency/Getty Images
来月に予定されているインターナショナルマッチウィーク。ユーロ2016に向けた強化試合やリオデジャネイロ・オリンピックへの最後の切符を賭けた大陸間プレーオフなど多くの試合が予定されているのだが、南米ではワールドカップ予選が開催される。
なかでも注目は、3月25日に予定されているブラジル対ウルグアイの一戦だ。
南米を代表する強豪国同士の対決ということで激戦必至なのだが、実はこの試合では長期出場停止処分中だったウルグアイ代表FWルイス・スアレス(バルセロナ)の出場が見込まれている。
2014年のワールドカップでイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニ(ユヴェントス)に噛みつき、代表戦9試合出場停止という裁定が下されていたスアレス。その処分は先日行われたワールドカップ予選で消化しており、次節からは出場が可能となる。
バルセロナでリオネル・メッシとともに“MSN”と呼ばれるユニットを形成するスアレスとブラジル代表FWネイマールの直接対決ということで大きな注目が集まるこのゲームなのだが、現地では懸念されていることがあるという。
それはこの試合が行われるブラジルのレシフェが、現在、中南米を中心に猛威をふるっているジカウイルス感染症の流行地だということ。
蚊を介して感染するジカウイルス感染症は発熱や発疹、結膜炎をもたらす。ワクチンや有効な治療薬は開発されておらず、感染した妊婦からは小頭症の新生児が誕生するなど非常に大きな問題となっている。
そんなジカウイルス感染症はブラジルでも感染が拡大しており、この試合が行われるアレーナ・ペルナンブーコがあるレシフェは流行地の一つであるという。
世界保健機関(WHO)が非常事態を宣言しているだけに、両チームの選手たちは細心の注意を払う必要がありそうだ。
(記事提供:Qoly)
By Qoly