90分にジュ・ヒョシム(左)がヘディングシュートを決めた [写真]=Getty Images
リオデジャネイロ・オリンピック 女子サッカー アジア最終予選の第3節が4日に行われ、ベトナム女子代表と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)女子代表が対戦した。
開幕2連敗で最下位に沈むベトナムと、2試合連続引き分けで4位の北朝鮮の一戦。立ち上がりから北朝鮮がボールポゼッション率を高め、ベトナムゴールを脅かしていく。しかし、ゴール前で人数をかけて守備を固めるベトナムを崩し切ることができず、前半は0-0で終了した。
後半に入ると、ベトナムの運動量が落ちたことで北朝鮮の攻勢が強まっていく。両サイド深くからのクロスや中央突破から決定機を何度も作り出していったが、なかなか均衡を破ることができない。0-0のまま、試合は残り10分へ突入した。
85分、北朝鮮は相手のハンドでPKを獲得したが、キム・ウンヒョンのシュートはGKダン・ティ・キュウ・チンに阻まれた。さらに89分にはジュ・ヒョシムのダイビングヘッドが右ポストに弾き出されるなど、決定機を生かせなかった。
引き分けで終了かと思われたが、北朝鮮が最後にベトナムゴールをこじ開けた。90分、右サイドからのクロスを頭で折り返し、最後はジュ・ヒョシムが押し込んでゴールネットを揺らした。
試合は1-0で終了。北朝鮮がベトナムに辛勝し、今大会初勝利を挙げた。北朝鮮は1勝2分けの勝ち点5で、7日に行われる次節ではオーストラリアと対戦する。一方、3連敗のベトナムは次節、なでしこジャパンと対戦する。
同予選は、2月29日から3月9日にかけて大阪府で開催。日本、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、オーストラリア、中国、韓国、ベトナムの計6チームが参加し、総当たりのリーグ方式で、上位2カ国にリオ五輪の出場権が与えられる。
【得点者】
0-1 90分 ジュ・ヒョシム(北朝鮮女子代表)
By サッカーキング編集部
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