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MLSデビューのトロントMF遠藤翼、開幕戦スタメン出場でPK獲得の大活躍

2016.03.07

ジョヴィンコ(左から2人目)のゴールを喜ぶ遠藤翼(右から2人目)らトロントFCの選手たち [写真]=Getty Images

 MLS(メジャーリーグ・サッカー)の2016シーズンが開幕を迎え、6日にニューヨーク・レッドブルズとMF遠藤翼が所属するトロントFC(カナダ)が対戦した。メリーランド州立大から入団した遠藤は、3トップの右で開幕戦スタメン出場を果たした。

 現在22歳の遠藤はJFAアカデミー福島の第1期生で、12歳から18歳まで同アカデミーに在籍した。海外研修プログラムを通じてメリーランド州立大の練習に参加し、同大への入学。2年生時の2013年にはNCAA男子ディビジョンIサッカーチャンピオンシップ(全米選手権決勝)に出場するなど結果を残し、2016 MLSスーパードラフトで日本人として初めて1巡目指名を受けた。

 入団したトロントFCは2007年からMLSに参入し、2015シーズンは東カンファレンス6位、レギュラーシーズン12位。初進出となったプレーオフでは、初戦のノックアウトラウンドでモントリオール・インパクトに敗れていた。2016年はMLSカップ初優勝を目指すシーズンとなる。

 試合は序盤からホームのNYレッドブルズかチャンスを作ったが、決め切ることはできない。一方、トロントFCはエースのセバスティアン・ジョヴィンコを中心に相手ゴールに迫る。35分には自陣でセカンドボールを拾ったジョヴィンコが、相手選手2人をかわし、ハーフウェーライン付近からロングシュートを放ったが、GKルイス・ロブレスがなんとか戻ってキャッチした。

 0-0のまま後半に突入すると、後半も最初に決定機を迎えたのはNYレッドブルズ。65分、エリア内でスルーパスを受けたブラッドリー・ライト・フィリップスがドリブルを仕掛けると、最後はマイク・グレッラが右足シュートを狙ったが、ここは枠の右に外れてしまった。

 しかし、試合が終盤に近づくと、トロントFCが猛攻を仕掛ける。76分、エリア内右からドリブルを仕掛けた遠藤が、右足で強烈なシュートを放った。ここはGKロブレスがなんとか弾き返したが、相手のクリアボールを拾ったジョヴィンコがエリア内左から右足シュート。しかし、ここは右ポストに直撃してしまった。

 均衡が崩れたのは82分。トロントFCが左サイドから攻めこみ、ジョヴィンコがエリア左横からクロスを送る。ゴール前に遠藤が飛び込むと、相手DFに倒されてPKを獲得した。これをキッカーのジョヴィンコがしっかりとゴール左下に決め、トロントFCが先制に成功する。

 さらに後半アディショナルタイム1分。カウンターから途中出場のマルコ・デルガドがセンターサークル付近のジョヴィンコへパス。ジョヴィンコがドリブルで運び、再び右サイドのデルガドへパスを送る。デルガドがGKとの一対一を制し、貴重な追加点を奪った。

 このままアウェーに乗り込んだトロントFCが2-0でNYレッドブルズを下し、開幕戦を白星で飾った。なお、遠藤は先発出場し、84分までプレーした。

 次節、NYレッドブルズはモントリオール・インパクトと、トロントFCはニューヨーク・シティFCと、それぞれ敵地で対戦する。

【スコア】
ニューヨーク・レッドブルズ 0-2 トロントFC

【得点者】
0-1 82分 セバスティアン・ジョヴィンコ(PK)(トロントFC
0-2 90+1分 マルコ・デルガド(トロントFC

By サッカーキング編集部

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