2013年クラブW杯決勝のバイエルン戦に集まったラジャ・カサブランカのサポーター [写真]=Getty Images
南アフリカメディア『Supersport』など各メディアは20日、「19日に行われたモロッコリーグにおいて大きな暴動が発生し、2名の観客が死去した」と報じた。
事件が発生したのは、2013年のFIFAクラブワールドカップで活躍したことで知られるラジャ・カサブランカとシャバーブ・リフ・アル・フシーマの試合終了後。2-1でホームのラジャ・カサブランカが勝利して終わったものの、ホイッスルが鳴った後にスタンドで両クラブのサポーター同士が衝突を起こした。スタジアム全体に発煙筒やガラス瓶などの物体が投げ込まれ、避難しようとする観客はフェンスに向かって圧迫される状況になった。
最終的には機動隊が対応に乗り出して収まったものの、2名の死亡が確認され、51~54名が負傷している。死亡した2名のうち、1人は鋭利な物体が頭部を直撃したことによるもので、病院に到着したときにはすでに息を引き取っていたとのこと。また、一夜明けた20日になって、負傷していた14歳の少年も死亡したことが伝えられた。
それ以外にも路上に停めてあった9台の車が投石の被害に遭っており、暴動はスタジアム以外にも影響を及ぼしている。この事件でモロッコ当局は関与したとされる41名の身柄を拘束しており、今後さらに逮捕者が増加するものと考えられている。
(記事提供:Qoly)
By Qoly