ネイマールの代表招集問題、決着は…バルサがコパ・アメリカ出場に難色

ネイマール

ネイマールは五輪とコパ・アメリカ両方でプレーすることになるだろうか [写真]=Getty Images

 ブラジル代表FWネイマールをめぐって、同国サッカー連盟(CBF)と所属元のバルセロナの間で綱引きが続いている。

 バルセロナは8月開催のリオデジャネイロ・オリンピック出場は許可しているものの、6月に開催されるコパ・アメリカ出場には難色を示している。一方、CBFは両大会でのネイマール招集を諦めないようだ。スペイン紙『マルカ』や同『ムンド・デポルティーボ』が8日に報じている。

 CBFは、同国代表のキャプテンとして活躍するネイマールについて、コパ・アメリカとリオデジャネイロ・オリンピックの両大会に出場させることを希望。しかし、バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長の考えは「両大会への出場は“不可能”」というもので、『マルカ』によれば、リオデジャネイロ・オリンピック出場のみを許可する意向のようだ。

 バルセロナが懸念しているのは、シーズン終了後のネイマールが十分な休養期間を得られないこと。バルトメウ会長は「コパ・アメリカの重要性は理解しているが、ネイマールにはスペインでの厳しい2シーズンを過ごした後、休息が必要だろうと考えている」とコメントしている。リーガ・エスパニョーラ最終節から約3カ月後に開幕するリオデジャネイロ・オリンピックのみであれば、出場は問題ないと考えている模様だ。

 しかし、CBFはネイマールのコパ・アメリカ出場を諦めていない。『ムンド・デポルティーボ』によると、同連盟はバルセロナから「(コパ・アメリカかリオデジャネイロ・オリンピックの)いずれか一方の大会のみ、出場を認める」との文書を受け取ったが、同選手が両大会に出場することを希望していると公言していることに言及しつつ、「最大限の努力をする」と、声明を発表している。

 なお『ムンド・デポルティーボ』は、FIFA(国際サッカー連盟)の規定により、バルセロナがネイマールの代表招集を拒否できるのはリオデジャネイロ・オリンピックのみであると報道。コパ・アメリカでは代表招集に強制力があると伝えている。

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