スタジアム内のグッズショップ
昨季ベトナム1部Vリーグ12位で何とか残留を決めたドンタップFCは、今季の第6節を終えた現時点で最下位に沈んでおり、相変わらず下位に低迷している。しかし、マーケティングだけを見れば、Vリーグナンバーワンといっても過言ではない。
近年、Vリーグの各クラブは、オフィシャルグッズ販売などに力を入れ始めているが、ドンタップほど積極的なクラブはない。同クラブのメディア広報担当者ファム・フイ・ホアン氏は、マーケティングを展開するにあたり、Jリーグやタイリーグを参考にしているという。
同氏は、「ファンやサポーターはクラブにとって財産です。我々はどうすれば彼らの関心を集めることができるのか、クラブのイメージをアップさせるために何をすればいいのかを常に考えています。この点については、ベトナムにおいて先駆者であり、最もプロフェッショナルだと自負しています」と語った。
また、ドンタップのクラブ公式サイトは非常に洗練された使いやすいデザインで人気を集めている。サイトはあるものの、運営がかなりいい加減で殆ど更新もしない他のクラブとは一線を画している。スケジュールや各種イベントの最新情報は、Facebookページで配信しており、ネット上のファンも順調に増えているようだ。
さらに、ホームのカオラインスタジアムで試合があるときは、グッズ売り場だけでなく、ファンを楽しませるための様々なブースを設置し、スタジアムエンターテインメントの拡充を図っている。
こうしたマーケティングが奏功し、今季行われたホーム2試合でチケット収入3億2000万VND(約160万円)を達成。グッズ販売収入も3000万VND(約15万円)あったという。ベトナムプロサッカー株式会社(VPF)の統計によると、ドンタップの今季ホーム観客動員数は約8000人となっている。
ドンタップFCは最近、マッチデープログラムの発行を決定した。当面のページ数は6ページとなる見込みだが、今後は8ページに増える予定。マッチデープログラムでは、選手や試合の詳細情報だけでなく、ドンタップ省の特産物なども紹介するという。
決して資金力のあるクラブではなく、戦力も充実しているとは言い難いが、ドンタップFCの意欲的なマーケティング戦略はベトナムの他のクラブが見倣うべきことだ。
記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト
アジアのサッカークラブや事業者の”中の人”になって、本物のサポーターやスポンサーを相手にリアルな運営を体験し、楽しみながら学ぶ&自分を磨く海外研修プログラムです。ビジネスでも大注目のアジア新興国は、チャンスも無限大。何を成し遂げるかはあなた次第!日本にいては絶対得られない体験をこれでもか!と積重なてもらいます。経験・年齢・性別・語学力不問です。
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By サッカーキング編集部
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