上海上港を率いるエリクソン監督 [写真]=Getty Images
中国スーパーリーグの上海上港を率いるスヴェン・ゴラン・エリクソン監督が、中国代表がワールドカップで優勝する可能性について言及した。イギリスメディア『BBC』が9日付で報じている。
かつてイングランドやメキシコ、コートジボワールといった代表チーム、そしてローマやラツィオ、マンチェスター・C、レスターなどのクラブチームで指揮を執ったエリクソン監督。現在は上海上港を率いているが、中国サッカー界の急成長に驚いているようだ。
中国サッカー界の急激な変化について、エリクソン監督は「今シーズンはあまりにも狂気じみていた。この国の指導者が中国サッカーの発展を強く要求したんだ。中国では政府が何かを求めれば、それが現実のこととなる」とコメントしている。
中国サッカー協会は2020年までにサッカーの競技人口を5000万人まで増やす予定で、2050年までにサッカー大国となることを目標に掲げている。中国代表が将来的にワールドカップで優勝する可能性について、エリクソン監督は「なぜ(優勝)しないと言えるんだ?もちろん次のワールドカップではないよ。少なくとも(優勝まで)15年か20年はかかるだろう」と語っている。
中国代表は過去にワールドカップに出場したのは2002年の日韓共催大会のみ。同大会ではグループステージで敗退した。しかし近年は中国スーパーリーグのクラブが海外から有名選手を“爆買い”で獲得しており、国内でのサッカー人気が急激に高まっている。
また、中国スーパーリーグを統轄しているマー・チェンクゥアン氏は「2022年のカタール・ワールドカップの後、2030年に中国でのワールドカップ開催を目標としている。そのような大きな大会を開催できるかどうかは、国がどのような発展レベルにあるかにかかっている。中国は財政面でもそれが可能だし、スタジアムを含めたきちんとした施設を提供することができる」と話し、ワールドカップ開催の可能性を示唆している。
なお、エリクソン監督が指揮を執る上海上港は今シーズンのAFCチャンピオンズリーグでグループステージを突破。17日と24日に行われるラウンド16ではFC東京と対戦する。
By サッカーキング編集部
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