チーム2点目を喜ぶエリクセン(左)。高い技術を見せてハットトリックを決めた [写真]=Getty Images
キリンカップサッカー2016の3位決定戦が7日に行われ、デンマーク代表とブルガリア代表が対戦した。
デンマークは3日の準決勝でボスニア・ヘルツェゴヴィナと対戦し、2点リードを追い付かれて2-2の末にPK戦へ突入。3-4で敗れ、3位決定戦へ回ることとなった。ブルガリアとの一戦では先発メンバーを2名変更し、GKカスパー・シュマイケル(レスター)やMFクリスティアン・エリクセン(トッテナム)、FWヴィクトル・フィッシャー(アヤックス)らが先発出場した。
一方のブルガリアは3日の準決勝で日本に2-7と大敗。同試合から先発メンバーを4名入れ替え、MFイベリン・ポポフ(スパルタク・モスクワ)や日本戦で1ゴールのMFイバイロ・チョチェフ(パレルモ)らが先発メンバーに名を連ねた。
市立吹田サッカースタジアムで16時キックオフとなった同試合。立ち上がりからデンマークがボールポゼッション率を高めて攻勢をかけていく。なかなか決定機を作るには至らなかったが、後方に下がって攻撃の糸口を掴めないブルガリアを押し込んでいった。28分にはペナルティーエリア右手前でパスを受けたフィッシャーが強烈なミドルシュートを放ったものの、枠の右へ逸れた。
均衡が破られたのは39分だった。ウィリアム・クヴィストのスルーパスに反応したフィッシャーがペナルティーエリア右側で相手DFのマークを剥がして反転。ゴールライン際から中央へ折り返し、最後はモアテン・ラスムッセンが押し込んでゴールネットを揺らした。前半は1-0で終了した。
1点ビハインドで迎えた後半、立ち上がりはブルガリアが巻き返しを見せて攻勢をかける。しかし、次第にデンマークが盛り返してボールポゼッション率を高めていった。両サイドを使った攻撃やエリクセンのセットプレーからチャンスを作り出し、追加点を狙う。
そして2点目は72分に決まった。フィッシャーが右サイドの背後へ抜け出してシュートを放つと、相手GKが弾いたところへエリクセンが反応。左足ダイレクトでゴール右隅へシュートを決め、リードを2点に広げた。
さらに2分後、エリクセンがペナルティーエリア手前までドリブルで持ち込むと、コースを消しに来た相手DFの股下を抜く巧みなシュート。グラウンダーのボールがゴール左隅へ吸い込まれ、スコアは3-0となった。
デンマークは攻撃の手を緩めない。82分にはフィッシャーからのスルーパスに反応したエリクセンが右サイド深くから冷静に右足シュートを決めた。エリクセンは11分間でハットトリックを達成。デンマークが4-0とリードを広げた。
試合は4-0で終了。デンマークが快勝を収め、大会3位となった。ブルガリアは準決勝に続く大敗。2試合合計11失点という厳しい結果で大会を終えた。
【スコア】
デンマーク代表 4-0 ブルガリア代表
【得点者】
1-0 39分 モアテン・ラスムッセン(デンマーク代表)
2-0 72分 クリスティアン・エリクセン(デンマーク代表)
3-0 74分 クリスティアン・エリクセン(デンマーク代表)
4-0 82分 クリスティアン・エリクセン(デンマーク代表)
By サッカーキング編集部
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